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第33回関西学生ラクロスリーグ戦 男子・京都大学vs関西学院大学

  • ■ 大会名:第33回関西学生ラクロスリーグ戦
  • ■ 日程:8月11日(金・祝)
  • ■ 場所:ヤンマースタジアム長居
  • 8月11日、第33回関西学生ラクロスリーグ戦が開幕し、やや太陽も落ち、暑さも落ち着いてきた時間だったが、会場のボルテージは高まっていた。男子の開幕戦のカードは昨年度関西ファイナル決勝と同じく、京都大学vs関西学院大学。再びあのような熱い戦いを我々に見せてくれるのだろうか。注目の一戦である。

  • 京都大学

  • 関西学院大学

【スコア】

チームや大学名 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
京都大学 0 0 0 1 1
関西学院大学 5 2 4 0 11

【得点者】

京都大学
#1 川本陸斗 1
- -
- -
- -
- -
- -
関西学院大学
#7 藤田括 3
#1 井田圭哉 2
#10 井上祐己 2
#31 橋本拓久 2
#0 植本可登 1
#23 小林一太 1

【個人賞】

Player of the Match 関西学院大学#1井田圭哉

【レビュー】

1Q

緊迫した雰囲気の中、試合が始まった。開幕戦のフェイスオフは、京都大学(以下京大)FO#56堤と関西学院大学(以下関学)FO#17北井が拮抗し、長い時間両者がにらみ合う珍しい形での幕開けとなった。そのような中で、先制したのは関学であった。

開始3分、関学AT#1井田が混戦グラウンドボールとなっていたボールをポゼッションして、そのまま右上からランニングシュートを決め、スコアを0-1として関学が先制する。

その後も、関学FO#17北井がポゼッションを獲得したボールを関学DF#43粟田のハーフライン付近からのロングパスを関学AT#0植本がゴール裏でもらい、京大DFを一人かわして駆け上がりシュートを決めてスコアを0-2とした。

さらに流れに乗った関学は開始6分、AT#1井田がゴール裏からクリース前のMF#10井上にパスすると、ニアシュートを決めてスコアを0-3としてさらに点差を広げる。

関学は攻める勢いを弱めることなく開始8分、関学AT#31橋本へとパスが渡り右上から仕掛け、シュートを決めてスコアを0-4とした。

然として攻め続ける関学は開始9分、関学AT#7藤田がミドルシュートを放つも枠外に外れる。しかし直後、右上の関学AT#1井田と左上の関学AT#7藤田のパス回しで京大DFを揺さぶり、最後は関学AT#7藤田が強烈なミドルシュートを決めてスコアを0-5とした。

波乱の展開となった1Qも残り1分になったとき、関学AT#1井田からAT#7藤田にボールが渡り強烈なミドルシュートを放つ。さらに関学が突き放すかと思われたが、京大G#11大木が意地を見せるセーブで止め、この試合初めて京大のポゼッションとなる。しかし京大は点差を縮めることはできずスコアは0-5で1Q終了となり、京大は早くも窮地に立たされることになった。

2Q

2Q開始早々関学のファウルにより、京大のエキストラマンオフェンスとなる。何としてでも得点が欲しい京大はAT#16渋澤がリストレイニングライン付近からミドルシュートを撃つも枠外となる。その後もパスを繋いで右上の京大MF#6兼氏が1対1で関学DFを抜き去り右横からランニングシュートを撃つも枠を捉えることはできない。

マンダウンのピンチを乗り切った関学は開始3分、AT#7藤田が左上からスピードに乗った1対1を仕掛け、左横の薄い角度からジャンピングシュートを撃ち、追加点をもぎ取る。これにより0-6となり、関学がリードを広げる。

反撃に出たい京大は、その後のフェイスオフで発生したグラウンドボールを京大MF#29石川が取り、攻撃に転じる。そのまま得点を上げたい京大であったが、京大AT#16渋澤を中心に1対1を仕掛けるも、関学の強固なディフェンスに対して攻め切ることができない。

一方、さらなる追加点を狙う関学は開始8分、MF#4島田がクリース前でシュートを撃つが、京大G#11大木も素晴らしいセーブを見せ、得点までは至らない。

その後も両チームどうしの攻防が続き、前半も残り少ない中、関学がタイムアウトを取る。

タイムアウト後、ここで関学が仕掛ける。残り時間30秒で関学MF#87吉田が左上から1対1を仕掛け、左横へとゴールの角度が薄くなったところで京大DFを横切るようなパスをゴール右横の関学MF#31橋本に通し、ニアシュートを流し込み追加点を上げる。1Qの勢いそのままに関学がリードを7点差に広げた状態で2Qを終えた。

3Q

切り替えて後半に臨みたい京大だが、このクオーター最初のフェイスオフは、関学FO#66小林が獲り、関学が流れを渡すことなく攻め続ける展開となる。

開始1分半、右上の関学MF#10井上からパスを貰った関学AT#23小松が右横から鋭いミドルシュートを決め0-8と点差を広げ、後半も関学の勢いが止まらない。直後のフェイスオフも関学FO#66小林が獲り、関学のブレイクとなるが得点には至らず、そこで発生したグラウンドボールを京大が獲り、今度は京大のオフェンスとなる。

反撃の糸口を掴みたい京大は、AT#16渋澤が右上から1対1を仕掛けてシュートを撃つも、関学G#15望月がナイスセーブを魅せる。

得点が動いたのは開始8分、関学AT#7藤田が左上から素早いランニングシュートを決め、0-9となる。

続く開始11分、京大のクリアミスを関学AT#1井田が誘い、それをゴール前の関学MF#10井上へパス。井上もこれをしっかりと決めきり、スコア0-10で関学が点差を更に広げる。その後も関学のポゼッションが続き、開始14分には関学AT#1井田に強烈なシュートを決められ関学11点リードの0-11となる。その後のフェイスオフを京大が獲り攻撃に転じるが、得点は上げられずスコアはそのまま0-11で3Qが終了した。

4Q

ここまでポゼッション時間が少ない中、なんとしても点を獲りたい京大が攻撃を仕掛ける。開始1分、右裏から1対1を仕掛けた京大AT#1川本は、ゴール左横でDFとのズレを生み出しシュートを放つ。しかしこれはゴール右に逸れて得点とはならない。

その直後も、京大AT#16渋澤がセンターでパスを受けて高い位置からの鋭いミドルシュート、京大AT#75大石の裏の1対1でDFを抜いてからの右裏からの駆け上がりシュートなどチャンスを作ってはいるものの関学G#2桂のセーブにより阻まれる。

粘り強く攻撃を続けていた京大の得点が動いたのは開始4分。京大AT#1川本がゴール左裏から駆け上がり、ゴール右下に渾身のシュートを決める。これが今試合での京大初の得点となる。

一方、前半に引き続き攻撃の勢いを強めたい関学は開始7分、左横の関学AT#0植本からゴール前に走り込んだ関学AT#7藤田へのパスが通り、ゴーリーの足元にシュートを撃つが京大G#4松田がナイスセーブを見せ、京大が追加点を許さない。その後も関学はAT#1井田のパスを起点にミドルシュートを何度も撃つが、枠外が続き上手く攻撃を進められない。

試合時間も残り30秒となったところで京大がポゼッションを獲得すると最後の攻めに転じる。京大AT#75大石が右裏から駆け上がってシュートを撃とうとするが、関学DF#21本多が立ちはだかり、大石のシュートは枠を捉えることができない。その後も京大がポゼッションを続けて積極的に関学ゴールに迫るも、関学DFを崩すまでには至らず、スコアはそのまま1-11で関学の10点リードで試合が終了した。