2020年7月13日(月)

2020年特別大会における昇格・降格についての補足説明

日本ラクロス協会

6月30日の基本方針発表後、お問合せ窓口を含む様々な経路で、たくさんの反響をいただきました。

 

今回の決断を支持する声、
危険は完全にぬぐえないことが怖いという声、
他のアマチュアスポーツに先駆けての発表を称える声。

中でも、たくさんのお問合せをいただいたのが、
”「昇格」「降格」は原則行わない”
という部分についてです。

 

多くの方にとって影響の大きい事柄ですので、詳しく説明させていただきます。

 

まず前提として、6月30日に発表したメッセージにある通り、今年開催を目指す公式戦は、「2020年特別大会」という位置づけです。
例年に近い形式を目指しますが、地区ごとの状況によっては例年のリーグ戦とは異なる形式となり、そもそも例年通りの「1部2部制」「ブロック編成」が取れない可能性もあることを想定しております。

 

その上で、例年とほぼ同様の大会形式となった場合でも、昇格・降格を「原則」行わないという意味と、その理由について説明します。

 

これは「大学ごとに、活動再開時期の差が大きい」というのが主な理由です。

 

現時点で、同じリーグ内(例えば関東男子1部)でも既に練習を再開できているチームと、少なくとも8月頭までは一切の活動を禁止されているチームがあります。活動再開時期は、多くの大学で年度内のオンライン授業が決まっている中、さらに延長される可能性も大いにあります。

 

例えば6月の頭から練習をしているチームと、9月の頭から練習を再開できたチームが12月の頭に対戦した場合、練習期間3ヶ月のチームと練習期間6ヶ月のチームとが対戦することになります(現時点では、授業やテストが始まる大学が多いことから、1月以降の公式戦開催は想定していません)。

 

このような「自分たちでコントロールできない要因」が強く影響して昇格・降格(特に降格)が決まる形式をとることは、現段階では決定出来ないと考えています。

 

しかし、今後の状況に応じて、地区によってはチーム毎の活動再開時期に大きな差が無くなることも考えられます。
また、各地区の参加チーム全てが、活動再開時期の差が大きくても昇格・降格(もしくは入替戦)を望むという地区もあるかも知れませんし、昇格あり・降格無しといった方針を採用することもあるかも知れません(各地区の大会のフォーマットやスケジュールについては、各地区の学生連盟・クラブ連盟が計画し、理事会が決定します)。

 

JLA全体として昇格・降格は『原則』行なわない、という意味はこのようなものです。

 

具体的な大会形式やスケジュールは、グラウンドの確保状況やコロナ対策の運営オペレーションなどを踏まえつつ、7月中旬以降、各チームからのご意見も参考にしながら、各地区の学生連盟とクラブ連盟において議論され、民主的な手続きを経て決定されていきます。

 

今後も、協会の決定事項については、その決定に至ったプロセスと背景をオープンにお伝えしていきます。

 

 

一般社団法人日本ラクロス協会
学生連盟本部・クラブ連盟本部