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渡辺パイプpresents 第35回関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3準決勝男子 関西学院大学vs大阪大学
- ■ 大会名:渡辺パイプpresents 第35回関西学生ラクロスリーグ戦
- ■ 日程:10月18日(土)
- ■ 場所:鶴見緑地球技場
秋晴れの鶴見緑地球技場。静寂を切り裂くフェイスオフの笛が鳴ると同時に、会場の空気が一変する。勝利への強い想いを胸に、関西学院大学と大阪大学が全力でぶつかり合う。決勝への扉をこじ開けるのはどちらか——両者の想いが交錯する、渾身の一戦となる。
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関西学院大学
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大阪大学
【スコア】
| チームや大学名 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 関西学院大学 | 1 | 0 | 1 | 1 | 3 |
| 大阪大学 | 1 | 4 | 0 | 5 | 10 |
【得点者】
| 関西学院大学 | |
|---|---|
| #1 立川朋幸 | 1 |
| #3 中道智大 | 1 |
| #23 吉田朝亮 | 1 |
| - | - |
| - | - |
| 大阪大学 | |
|---|---|
| #6 牛田慎之介 | 3 |
| #0 田中彪斗 | 2 |
| #7 小倉康誠 | 2 |
| #17 横田航河 | 2 |
| #9 馬場秀大 | 1 |
【個人賞】
| pom(プレイヤーオブザマッチ) | #19 赤松風幸 |
|---|
【審判】

| HO | 宮地圭 |
|---|---|
| 副審1 | 杉本雄大 |
| 副審2 | 濱口帆香 |
| CBO | 浅井麻冴 |
| BM | 篠原将浩 |
【レビュー】
1Q
曇り空ながら涼しい気候の中、渡辺パイプpresents 第35回関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3準決勝男子、関西学院大学(以下関学)と大阪大学(以下阪大)の戦いが幕を開ける。開始1分、関学FO#12有馬がグラウンドボールを獲得し、序盤から関学MF#3中道の左上からの内抜きランニングシュートなど激しい攻撃が続く。しかし、どれも惜しくも枠外となるがフィールドは熱気に包まれる。堅実な守備で果敢な攻撃を耐え抜いた阪大は、開始3分、阪大DF#2藪﨑が冷静に相手を華麗にかわしてクリアをし、オフェンスにボールを繋ぐ。一方で関学も隙のないゾーンディフェンスにより、阪大の攻撃を封じ込める。お互い慎重なボール回しによるオフェンスが続きスローペースな展開が予測されたが、開始7分、関学MF#3中道が相手のキャッチミスからこぼれたボールを拾い、鋭いランニングシュートでゴール右上を撃ち抜く。1-0となり、そのまま関学が勢いに乗るかと思われたが、阪大がポゼッションを獲得し、流れを渡さない。阪大は流れを掴み開始10分、阪大AT#6牛田がトップからスタンディングシュートをゴーリー頭上に決め1-1と同点に追いつく。その後もお互い攻めの姿勢を見せるが両者譲らぬまま、1Qが終了する。
2Q
関学のエキストラマンオフェンスの状況から始まる開始1分、関学AT#4吉田のトップからの豪快なシュートが放たれるも、惜しくもゴールポストに阻まれ得点には至らない。関学の3分間のオフェンスを耐え忍び、オフェンス機会を得た阪大は開始5分、阪大MF#17横田からボールを受け取った阪大MF#0田中がトップから放ったシュートがゴール右下に突き刺さり、1-2と1点リードする。ここで一気に阪大が畳み掛ける。得点の興奮冷めやらぬまま行われるフェイスオフ、阪大FO#19赤松が鮮やかなフェイスオフブレイクを創出し、パスを受け取った阪大AT#7小倉が右上から放ったランニングシュートがゴール右下に吸い込まれ、更に阪大が点差を広げ1-3とする。阪大の勢いは止まらない。阪大FO#19赤松が安定してポゼッションを獲得し、完全に流れをものにした阪大は、開始7分に阪大MF#11森口からパスを受け取った阪大AT#6牛田がゴール左横から放った華麗なシュートがゴール右下に放たれ1-4、開始9分に阪大MF#17横田がゴール左上から放ったランニングシュートがゴール右上に突き刺さり1-5と、関学を大きく突き放す。終了間際、なんとか点差を縮めるべく関学MF#3中道によるゴール左上からのランニングシュートや、ゴール裏の関学AT#1立川からゴール前でパスを受け取った関学MF#4吉田がシュートを放つなどゴールに挑むが惜しくも得点にはならず、阪大が1-5と大きくリードした状態で2Qが終了する。
3Q
4点を追いかける関学は、開始早々から阪大オフェンスにダブルチームを組み、プレッシャーディフェンスを仕掛ける。阪大AT#7小倉がダブルチームを破りシュートを放ったものの、シュートは枠外となる。そのボールを関学G#20湊がチェイスを奪い、勝ちへの執念を見せる。一刻も早く点差を詰めたい関学は、怒涛の攻めを見せる。開始3分、関学MF#3中道の左上1対1からの内抜きランニングシュートや、関学AT#1立川の裏から1対1を仕掛け、シュートを狙うものの、惜しくも枠外となり、得点にはならない。その後、関学は相手の反則により、エキストラマンオフェンスとなり、華麗なるパス回しからゴールを狙うが、阪大G#1川瀬の素晴らしいセーブに阻まれる。ゴーリーが弾いたボールを、阪大AT#9馬場が拾い、そのまま走ってクリアを上げ、パスを受けた阪大AT#7小倉がランニングシュートを撃つが、枠外となる。両者一歩も譲らない激しい展開の中、センターライン付近で、阪大DF#13藤岡がボールを獲得し、そのまま自身がブレイクをつくり、シュートを撃つも、枠外となり得点には至らない。3Qも残り僅か1分、関学AT#1立川の果敢な裏での強い仕掛けから、関学MF#23吉田にパスを繋ぎ、その場からシュートをゴール左横に決め、関学待望の追加点となった。怒涛の3Qは2-5と阪大が3点リードで終了する。
4Q
最初のフェイスオフでポゼッションを獲得し、なんとか点差を縮めたい関学は、開始1分、関学AT#6岩田がゴール左横からのシュートを放つが惜しくも枠外に逸れ、得点には至らない。阪大も更に点差を広げるべく、開始3分に阪大AT#9馬場によるゴール左横からシュートや、開始5分の阪大AT#6牛田からゴール前でパスを受け取った阪大MF#17横田のシュートで果敢に攻めるが、ゴールネットを揺らすことはできない。戦況が膠着するなか、関学が均衡を破る。開始9分、関学AT#1立川によるゴール裏からの上がり際のシュートがゴール左上に吸い込まれ、関学が点差を縮め3-5とする。このまま流れに乗りたい関学だが、直後のフェイスオフで阪大FO#19赤松が再びポゼッションを獲得し、流れを渡さない。開始10分には、阪大AT#9馬場からゴール前でボールを受け取った阪大AT#7小倉が落ち着いてゴール右上に決め切り、3-6とまたもや関学を引き離す。後がない関学はダブルチームを組みボールダウンを狙うも、それをかわした阪大AT#6牛田が開始11分、ゴール前まで入り込み得点し、3-7と阪大が更に得点を重ねる。逆転を狙う関学はクロスチェックを申請するも失敗し、3分間のマンダウンディフェンスを強いられる。阪大はこのチャンスを逃さない。開始12分にゴール前の阪大MF#0田中が、開始13分にゴール右横の阪大AT#9馬場が、開始14分にゴール右横の阪大MF#17横田が立て続けに得点し、3-10と確実に大きく点差を広げていく。関学も最後まで果敢に得点を狙い続けたが、ゴールネットを揺らすことはできず、阪大7点リードの3-10で試合は終了し阪大の快勝で幕を閉じた。
【総評】
関西学院大学は果敢に攻め続けたが、大阪大学の安定したフェイスオフと守備がそれを阻止する。堅実な守備と高い決定力を見せた大阪大学が、序盤から試合の主導権を握り続けた。結果は3-10となり、決勝への切符を手に入れたのは大阪大学となった。




