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渡辺パイプpresents 第35回関西学生ラクロスリーグ戦男子開幕戦 関西学院大学VS同志社大学

  • ■ 大会名:渡辺パイプpresents 第35回関西学生ラクロスリーグ戦
  • ■ 日程:7月13日(日)
  • ■ 場所:ヤンマースタジアム長居
  • 開幕から全開。意地と意地がぶつかり合う。関西学院大学VS同志社大学、頂点を狙う本気がここにある。

  • 関西学院大学

  • 同志社大学

【スコア】

チームや大学名 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
関西学院大学 0 1 0 0 1
同志社大学 1 1 1 3 6

【得点者】

関西学院大学
#6 岩田貴暉 1
- -
- -
- -
- -
同志社大学
#50 斎藤志恩 2
#1 梶崎翔也 1
#14 桐山翔太 1
#41 松井優斗 1
#79 平野向輝 1

【個人賞】

POM(プレイヤーオブザマッチ) #16 森田朝光

【審判】

HO 小池智
副審1 中嶋彩七
副審2 浅井麻冴
CBO 加藤優介
BM 坂本猛

【レビュー】

1Q

曇天とは裏腹に熱狂的な盛り上がりの中、渡辺パイプ presents 第35回関西学生ラクロスリーグ戦開幕戦、関西学院大学(以下関学)と同志社大学(以下同志社)の戦いが幕を開ける。最初のフェイスオフから激しいグラウンドボールが繰り広げられる。同志社がポゼッションを獲得したが、関学の攻めのDFによりボールは関学へ。同志社はDFの時間が長く続く中、試合開始3分、同志社MF#66木下の素早いチェイスでポゼッションを奪い返し、関学のオフェンスの流れを断ち切る。両チームとも譲らず、関学DF#21平尾と同志社DF#4岡本を筆頭に、お互いに粘り強い守備を見せる。そして開始11分、同志社は怒涛の連続攻撃を見せる。しかし、関学G#15田口がゴール前で立ちはだかり、得点を許さない。主導権をめぐる攻防が白熱する中、ついに同志社が均衡を破る。同志社DF#23宇野が激闘の末、グラウンドボールを獲り、ボール奪取に成功する。流れを呼び込み、迎えた開始14分、同志社AT#41松井が1対1を仕掛ける。ゴール裏から駆け上がり、ゴーリーの頭横を射抜くシュートを決め、0-1となる。熱戦にふさわしい、待望の先制点が同志社に刻まれ、その後、点は動かず0-1で1Qが終了した。

 

2Q

0-1と同志社の1点リードで始まった2Q。追いつきたい関学は、序盤から果敢な攻めの姿勢を見せる。開始3分、ポゼッションを獲得した関学DF#11黒江が一気に前線へとボールを運び、関学MF#4吉田のシュートへ繋げるが、同志社の鉄壁の守備に阻まれる。続く攻撃でも、関学AT#6岩田らが攻撃を仕掛けるが、なかなか決め切れない。両者譲らない戦いが続く中、点数が動いたのは開始5分のことだ。同志社MF#22東田からのパスを受けた同志社AT#50斎藤がゴール右下から駆け上がり、鋭いシュートを突き刺しゴールネットを揺らす。0-2と同志社が点差を広げ、同志社が勢いに乗る。なんとか流れを変えたい関学は、開始7分、関学AT#8碇武や関学AT#6岩田が次々と仕掛けるが、得点とはならない。一方、同志社は追加点を狙い、開始10分、ゴール裏の同志社AT#41松井からパスを受けた同志社AT#1梶崎が中央からシュートを撃つも、関学G#15田口のビックセーブにより阻まれてしまう。膠着状態が続く中、ついに関学が牙をむく。開始13分、関学AT#6岩田が右上から鋭く切り込み、中央からシュートをゴーリーの頭上に突き刺さし、1-2と関学が意地の1点を返す。直後のフェイスオフを関学が獲得し、勢いそのままにゴール前に攻め込むも、2Q終了のホイッスルがグラウンドに響き渡る。こうして1-2と同志社の1点リードで2Qが終了する。

 

3Q

1-2と同志社の1点リードで迎えた後半戦。前半の拮抗を崩したい両チームは立ち上がりから果敢に攻める。開始1分、関学MF#23吉田がランニングシュートを撃てば、開始3分には同志社AT#41松井が巧みなシュートを撃つなど、お互いに力強いシュートが放たれる。だが、両チームのDFは一切の隙を見せず、関学G#15田口・同志社G#16森田のビックセーブが次々と炸裂。ゴール前での一進一退の攻防が続く。開始10分には関学AT#1立川がゴール裏で間合いを取りながら、左に駆け上がってシュートを撃つも惜しくも決まらない。再び点が動いたのは、開始12分。同志社MF#22東田のゴール裏の脅威のある一対一から冷静にパスを同志社AT#1梶崎へ送る。このチャンスを逃さず、同志社AT#1梶崎はシュートをゴールの右上へ完璧に突き刺し、1-3と同志社がリードを2点差へと広げる。何とか巻き返したい関学は、直後のフェイスオフで関学FO#12有馬がポゼッションを獲得し、相手の流れを断ち切る。3Q残り時間わずかとなり、攻め切りたい関学は、関学MF#10多久のランニングシュートなど、強烈なシュートを何本も撃つ。しかし、同志社G#16森田の素晴らしい反応で決めきることができない。このまま3Qが終了し、1-3の同志社の2点リードで勝負の4Qへと試合が進む。

 

4Q

1-3と同志社のリードで始まった最終Q。開始1分、同志社AT#79平野の右上から一対一を仕掛けファウルを誘い、エキストラマンオフェンスの機会を作る。関学にとって絶体絶命の場面、関学G#15田口のビックセーブがチームを救う。しかし、同志社オフェンスの激しいライドによりポゼッションを奪い返されると、同志社AT#50斎藤が無人のゴールにシュートを叩き込み、1-4とリードを広げた。開始4分、同志社は2回目のエキストラマンオフェンスのチャンスを得る。同志社AT#79平野が右上からのスタンディングシュートを放つも関学G#15田口の素晴らしい反応により、阻まれてしまう。開始8分、同志社AT#50斎藤がゴール左横から右上にいた同志社AT#79平野にパスを出し、ゴーリーの隙を突いたシュートをゴールの右下付近に決め、1-5とさらに点差を広げる。さらに開始9分、同志社AT#14桐山がパスを受けるやいなや、関学DFを華麗に抜き去り、冷静にゴールを決め、1-6と勝敗を決定づける6点目を決めた。しかし関学も諦めず、関学MF#4吉田がゴール前からシュートを撃つが、同志社G#16森田がビックセーブでこれを止め、さらに自らクリアを上げるファインプレーを披露。そのまま同志社は最後まで流れを渡さず、1-6で試合終了。圧倒的な守備と集中力で終始主導権を握った同志社が、開幕戦を堂々の勝利で飾った。

 

【総評】

圧倒的な守備と集中力で主導権を握った同志社が、攻守で関学を上回り開幕戦を制した。得点機を確実にものにした攻撃陣と、要所を締めた守備陣が光る試合となった。