スコアレポート
ラクロストップリーグ決勝戦 京都大学VS大阪大学
- ■ 大会名:ラクロストップリーグ
- ■ 日程:5月18日(日)
- ■ 場所:宝が池球技場
歓喜と執念が激突する頂上決戦――ラクロストップリーグ決勝戦、ついに京都大学と大阪大学が覇権をかけて相まみえる。
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京都大学
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大阪大学
【スコア】
チームや大学名 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
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京都大学 | 1 | 0 | 1 | 1 | 3 |
大阪大学 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 |
【得点者】
京都大学 | |
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#1 川本陸人 | 1 |
#14 小野啓太 | 1 |
#89 坂口空 | 1 |
大阪大学 | |
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#3 上田拓実 | 1 |
#6 牛田慎之介 | 1 |
# ー | ー |
【個人賞】
POM(プレイヤーオブザマッチ) | #14 小野啓太 |
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【審判】
主審 | 杉本雄太 |
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副審1 | 西優佳 |
副審2 | 鎌倉希 |
CBO | 濱口帆香 |
BM | 田中恵太郎 |
【レビュー】
1Q
涼しい風が吹き抜ける絶好のラクロス日和。ラクロストップリーグ決勝戦、京都大学(以下京大)と大阪大学(以下阪大)の熱戦が、両チームの力強い声援とともに、幕を開ける。開始2分、早くも得点が動く。中央でボールを持った京大MF#6兼氏が冷静にパスを送り、ゴール前に走り込んだ京大AT#89坂口がゴーリーの右側を射抜く狙い澄ましたシュートがゴールネットを揺らす。1-0と京大が先制し、会場は一気に熱を帯びる。追いかける阪大は開始6分、阪大AT#6牛田が果敢にシュートを放つも、立ちはだかるのは京大G#4松田。素早い反応で見事なセーブを魅せ、得点を許さない。その後も互いの硬い守備が壁となり、両者一歩も譲らぬ展開が続く。開始10分、ターンオーバー直後の数的有利を活かし、京大MF#17国土が力強いシュートを撃つが、阪大G#1川瀬によって阻まれる。開始12分、阪大AT#6牛田がバウンドシュートを放つが、京大G#4松田が見事な反応を見せ、得点を許さない。点を決めたい阪大は、その後も怯まず攻撃を続け、阪大MF#0田中がゴール右横からシュートを撃つも、またもや京大G#4松田のスーパーセーブによって阻まれてしまう。激しい攻防を繰り広げ、緊張感と高揚感が交錯する中、互いに得点は動かず、1-0と京大リードで1Qが終了する。
2Q
1-0と京大がリードで迎えた2Q。開始直後から再び熱を帯びた攻防が繰り広げられる。開始3分、ポゼッションを獲得した阪大が1対1を仕掛けてシュートを狙うも、京大の固いDFに阻まれる。体を張った粘り強い守備、そして京大DF#3喜多がクロスを巧みに操り、京大がボールを獲得する。しかし、その直後には阪大が怒涛のライドを仕掛け、再びボールを獲得し執念の攻防が火花を散らす。開始5分、阪大AT#9馬場がダッヂでディフェンスを引き付け、ゴール前にいる阪大MF#3上田へとパスを出す。ゴーリーの右足元を狙ったシュートがネットを揺らし、1-1の同点に追いつく。ここから阪大が勢いを加速させる。フェイスオフを制し、ポゼッションを獲得した阪大。開始7分、阪大MF#0田中のパスを受けた阪大AT#6牛田が1対1の勝負を挑む。切れ味の鋭いシュートはゴーリーの足元を抜け2-1で阪大が逆転に成功する。その後も両チーム一歩も譲らず、激しいぶつかり合いが続く。ポゼッションを獲得した阪大、阪大MF#0田中が左下から勢いのある素晴らしい1対1を仕掛けるが、京大の強固なDFによって阻まれる。タイムアウト明け直後、何としても追いつきたい京大は開始13分、京大AT#14小野からのパスを受けた京大AT#89坂口がゴーリーの足元を狙ったシュートを撃つも、阪大G#1川瀬の見事な反応でそれを阻止する。そして終盤、京大のオフサイドによりポゼッションは阪大になるが、2Q終了の合図がなる。1-2と阪大が逆転に成功し、1点リードで2Qが終了する。
3Q
2-1と阪大の1点リードで始まった後半戦3Q。開始2分、追いつきたい京大は序盤から攻撃を仕掛けるが京大AT#1川本から京大MF#6兼氏へのパスが惜しくも繋がらず、ボールはアウトオブバウンズとなる。阪大がポゼッションを得て速攻を仕掛けるが、ゴール前での接触によりボールダウンが発生する。即座に反応した京大DF#3喜多がポゼッションを獲得し、再び京大の攻撃に転じる。京大MF#89坂口の突破や、京大AT#1川本の鋭いシュートで攻め立てるが、阪大G#1川瀬が冷静なセーブを見せ、得点を許さない。さらに京大#13赤松の至近距離からのシュートにも阪大G#1川瀬が反応し、得点に至らない。一方の阪大もシュートを撃つが枠を捉えきれない。攻防が激しく入れ替わる中、開始11分京大FO#27安藤が阪大MF#17横田のパスをインターセプトし、再び流れを引き寄せる。開始14分、怒涛の攻防が続く中、京大AT#1川本がゴール下段へ弾丸のようなシュートを決め、京大が同点に追いつく。激しい攻防の末、2-2で3Qが終了した。
4Q
2-2の同点で始まった4Q。勝利を掴みたい両者は一層激しい攻防を展開する。開始1分、阪大のファウルによってエキストラマンオフェンスになり勢いに乗った京大は、京大MF#6兼氏が右下にいた京大AT#14小野に狙い澄ましたパスを出す。これを受けたAT#14小野が撃ったシュートはゴールの右上に突き刺さり、3-2と京大が再びリードする。京大の勢いが増す中、パスミスに反応した阪大MF#55阿野がグラウンドボールを獲得し、阪大が反撃に転じる。なんとか追いつこうと果敢に攻めるも、京大の強固なDFをなかなか崩すことができない。その後も互いに一歩も引かぬ激闘が続く。両校果敢に攻めるがチームの守護神である京大G#0高井と阪大G#1川瀬がビックセーブを見せ、点差は動かない。開始9分、京大AT#1川本がゴール裏から1対1を仕掛けて得点かと思われたが、ファウルの判定で得点は無効になる。まだ得点を諦めない阪大は、阪大MF#4小泉から縦の展開で阪大AT#7小倉がゴールを狙うも、惜しくもゴールポストに直撃。最後の望みをかけた阪大MF#17横田の一撃も枠外に外れ、反撃は届かず。激闘の末、3-2で京大が死闘を制し、決勝戦の幕を閉じた。
〈総評〉
最初のホイッスルから最後の瞬間まで、一瞬たりとも目が離せない、手に汗握る激戦であった。激しさと緊張感が交錯する中、勝利への執念がぶつかり合い、会場は熱狂の渦に包まれた。
大阪大学はあと一歩のところまで迫るも、惜しくも敗戦。栄冠は京都大学の手に渡り、見事優勝を果たした。