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第14回ラクロス全日本クラブ選手権大会・決勝戦(女子)

  • ■ 大会名:第14回ラクロス全日本クラブ選手権大会・決勝戦(女子)
  • ■ 日程:2012年11月24日(土) 13:30試合開始
  • ■ 場所:東京(品川区)・大井ふ頭中央海浜公園第2球技場
  • スコア

    チーム
    前半 後半 延長
    TOTAL
    MISTRAL
    2
    5
    1
    8
    NLC SCHERZO
    4
    3
    0
    7

    得点者

    MISTRAL NLC SCHERZO
    #8 和田 さくら (2)
    #10 井倉 涼子 (3)
    #11 和田 亜紀子 (2)
    #22 青木 絵理 (2)
    #17 長岡 良江 (2)
    #12 浅井 美帆 (1)
    #70 松井 理紗 (1)
    #33 赤井 友紀 (1)
    #71 森 若菜 (1)

     

    審判員 水野 史恵
    椎木 絵理
    五島 幸子
    江島 絵美

【スコア】

【審判】

【レビュー】

2012年11月23日(土祝)、前日の雨とはうって変わった晴天の中、第14回ラクロス全日本クラブ選手権女子決勝戦、MISTRAL対NLC SCHERZO(以下SCHERZO)の一戦が大井ふ頭中央海浜公園第二球技場で行った。昨年に引き続き東日本1位対西日本1位の対戦である。

試合開始のドローはファールとなりSCHERZOボールでのスタートとなる。丁寧に組み立ててシュートまで繋げるもののMISTRALゴーリー#4西に阻まれる。MISTRALはこれを速攻でシュートまで繋げるもののSCHERZOゴーリー#4富田に阻まれる。しかし、このクリアはのミスとなり、MISTRALの攻撃が続く。
試合が動いたのは4分過ぎ、SCHERZOがシュートセーブからのクリアを速攻で持ち込み、前半4分36秒、SCHERZO#10井倉が決めて0-1とする。次のドローをキープしたのはSCHERZO。1対1を中心に組み立て、前半7分42秒、#12浅井がゴール裏から角度のないシュートを決めて0-2とする。
一方、ここで点差を離される訳にはいかないMISTRALは、次のドローを確実にキープ、SCHERZOゴールを攻め立て、#71森のスピードのある1対1がSCHERZOディフェンスのフリースペース・トゥ・ゴールの侵害を誘い、フリーシュートとなる。森がこれを確実に決めて1-2、前半9分32秒、MISTRAL待望の1点目となる。次のドローもMISTRALが獲るものの、グラウンドボールとなりSCHERZOがオフェンスに持ち込む。なんとか同点にしたいMISTRALも好インターセプトを見せるものの、クリアがつながらずSCHERZOの攻撃が続く。
前半も折り返し地点を迎えた12分30秒過ぎ、自陣ゴール前のグラウンドボールをキープしたMISTRALはこれを確実にSCHERZOゴール前までつなぎ、#16江川のゴール裏からのフィードが交代で出場したばかりの#17長岡に入り、これを確実に決め、前半13分35秒、2-2の同点となる。MISTRALは次のドローもキープし、確実に攻撃へと繋げ、得点の機会を伺うものの、SCHERZOディフェンスがゴール裏へのパスをインターセプト、これをクリアへとつなげる。その流れのまま#10井倉がゴール裏からの1対1を決め、前半15分50秒、再びSCHERZOが2-3と1点リードする。
再度追いかける立場となったMISTRALはドローキープから攻撃につなげゴール前の展開に持ち込むが、ファールからSCHERZOボールとなる。SCHERZOはこのクリアからの速攻を#22青木が決めて、2-4、前半18分25 秒SCHERZOが再びMISTRALを突き放す。ここですかさずMISTRALはタイムアウトを取る。
タイムアウト明けのドローをキープしたのはMISTRAL。しかしこれはSCHERZOのインターセプトによりゴール前まで繋げられず、SCHERZOの攻撃となる。点差を広げたいSCHERZOは1対1を中心に攻撃を組み立てるも、これがチャージングとなり、MISTRALボールとなる。
後半に向けて点差を縮めたいMISTRALもこれをゴール前まで持ち込み、シュートまで繋げるもののゴーリーの好セーブに阻まれるが、SCHERZOのクリアに対して厳しくあたり、ボールを奪い返し攻撃を続ける。
前半残り1分半、MISTRALのシュートが幾度となくSCHERZOゴールを襲い、そのゴーリーがセーブしたボールがこぼれた所を、#17長岡が押し込み、シュート・インとなったかと思われたがイン・ザ・クリースによりSCHERZOボールとなる。
このクリアをSCHERZOがMISTRALゴール前まで運び、SCHERZOボールのまま2-4で前半を終えるかと思われた前半残り20秒、グラウンドボールをMISTRALがキープしボールを奪い返す。これを速攻でSCHERZOゴール前まで持ち込み、前半終了の笛とほぼ同時に#17長岡がシュートを放つもゴールポストに阻まれ、前半終了となった。

SCHERZOの2点リードで開始した後半、試合開始のドローはファールによりSCHERZOボールとなるが、ミスによりMISTARLの攻撃となる。後半の早い時点で追いつきたいMISTRALは積極的な1対1を仕掛けてSCHERZOディフェンスのフリースペース・トゥ・ゴールの侵害を誘い、フリーシュートのチャンスを得るも、なかなか決めきれない。
一方SCHERZOもグラウンドボールからボールを奪うものの、MISTRALの厳しいライドディフェンスに会い、なかなか攻撃に繋がらない。このような中、SCHERZOもなんとかボールをMISTRALゴール前に運び反撃に転じるかと思われたが、ラインアウトとなり、再度MISTRALボールとなる。これをMISTRALは速いクリアで運び、後半6分15秒、#8和田さくらが決めて3-4とMISTRALが1点差に詰め寄る。
この流れのまま、まず同点に持ち込みたいMISTRALは次のドローをキープしてシュートまでつなげるが、これはゴーリーセーブとなり、SCHERZOの攻撃となる。一方SCHERZOも何度かシュートを放つものの、得点に至らない。
しばらくSCHERZOの攻撃が続くかと思われた矢先、SCHERZOに対してクリーピングの繰り返しによりグリーンカードが示され、MISTRALボールとなる。1点を追うMISTRALはこれをゴール前に持ち込み、積極的にシュートを狙うが、こちらも得点に至らず、ゴーリーセーブからSCHERZOの攻撃に移るかと思われたが、このクリアをMISTRAL#70松井がインターセプト、#11和田亜紀子に繋げ、和田懇親のミドルシュートがゴールネットに突き刺さり、後半10分30秒、4-4と試合が振り出しに戻る。
沸き上がるMISTRAL選手に対し、この雰囲気を一度変えたいSCHERZOはここでタイムアウトを取り、両チーム残り時間を勝利に向けてどのように戦うのか確認することになる。

タイムアウト明けのドローを制したのはSCHERZO。しかしこれをゴール前につなげることはできずMISTRALボールとなるが、MISTRALもシュートまで繋げるものの得点できない。ここからしばらく双方のゴール間を行き来する展開が続くが、後半12分30秒、MISTRALのクリアミスのダウンボールをキープしたSCHERZO#10井倉がそのまま持ち込んで本日3得点目となるゴールを決め、4-5とSCHERZOが再びリードする。この流れのまま次のドローもSCHERZOがキープ、そのまま速攻につなげ#22青木がシュートを決めて、4-6と更にMISTRALを突き放す。
次のドローもSCHERZOが制しこのまま勢いに乗るかと思われたが、負けられないMISTRALもここでディフェンス陣がボールを奪い返しクリアから攻撃につなげる。ここでSCHERZOディフェンスが3秒ルールを犯し、MISTRAL#11和田亜紀子がこのフリーシュートを確実に決め、後半15分30秒、MISTRALが5-6と1点差に詰める。この勢いのまま同点にしたいMISTRALは次のドローを制し速攻を試みるものの、パスミスとなり、逆にSCHERZOの攻撃となってしまう。SCHERZOもゴール裏中心に攻撃を組み立て、一方のMISTRALもボールを奪い返すがミスやファールが重なり、SCHERZOの攻撃が続く。このような中、SCHERZO#33赤井が裏からの1対1を決め、後半22分03秒、再びSCHERZOが5-7とその差を2点に広げる。
残り時間も3分を切り、2点以上得点しなければ負けてしまうMISTRAL、少しでも自分たちの攻撃時間を増やし逃げ切りたいSCHERZO共に次のドローは勝負の一本となる。このドローを制したのはMISTRAL。これをゴール前までつなげ、後半23分16秒、#70松井が1点を返し6-7とする。次のドローも#70松井がキープし攻撃につなげるも、パスミスとなってしまう。しかしここでSCHERZOはオフサイドの反則を犯してしまいMISTRALの攻撃となる。なんとか1点を返したいMISTRALはここで積極的な1対1を見せ、これがSCHERZO#27小暮祐子選手のフリースペース・トゥ・ゴールの侵害を誘う。この結果#27小暮選手はメジャーファールの繰り返しによりイエローカードが提示され3分間の退場、SCHERZOはここでマンダウンの状態でディフェンスをすることになる。この後もMISTRALは積極的にシュートを狙い、後半24分18秒、ゴーリーセーブとなったシュートのこぼれ球を#8和田さくらが押し込み、この土壇場で再び7-7の同点に追いつく。
残り約40秒、1点を決めるには十分な時間である。このドローを制したのは再びMISTRAL、確実にゴール前でボールを回し残り15秒で勝負の1対1を仕掛けるがこれがグラウンドボールとなり混戦の末、SCHERZOボールとなり、ここからSCHERZOが最後の反撃を見せるかと思われたがここで後半終了、勝負は延長戦に持ち越される事になった。

延長戦はサドン・ビクトリー形式で行われる。すなわち最初の1点を決めたチームが勝利をつかむこととなる。
その延長戦開始のドローを制したのはMISTRAL。SCHERZOもすかさずこれを奪い返すが、再びMISTRALに奪い返される。MISTRALはこれをゴール前へと持ち込み#8和田さくらが1対1からフリーシュートのチャンスを得る。しかしシュートは撃たず、ボールをキープして確実に決まる所で確実にシュートを狙いに行く姿勢を見せ、MISTRALの攻撃が続く。その中、ボールをキープした#11和田亜紀子からゴール前の#17長岡にボールが渡り、そのままシュート。これがゴールインとなり、延長戦開始1分6秒、3度の2点差を追いついたMISTRALが最後は8-7として熱戦に終止符が打たれた。

本日の試合は一進一退の攻防となり、クラブチーム日本一を決めるのにふさわしい手に汗握る一戦となった。今回は熱戦の末、MISTRALが勝利を手にしたが、これから行われる全日本選手権においても両チームともに勝ち残り、再び全日本選手権決勝戦の舞台で熱い戦いを繰り広げてくれることを期待したい。

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