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第21回ラクロス全日本クラブ選手権大会|準決勝|FUSION vs NLC SCHERZO

  • ■ 大会名:第21回ラクロス全日本クラブ選手権大会|準決勝|FUSION vs NLC SCHERZO
  • ■ 日程:2019年11月23日(土)
  • ■ 場所:東京都(世田谷区)・ 駒沢オリンピック公園第一球技場
  • 連日よりも気温が下がり、悪天候の影響もあったためか、両チーム思うように試合運びができなかった印象を受けた。前半戦、ドローでは終始FUSIONが押していたが、パスが通らず、中々得点にも繋がらなかった中、ダウンボールなどをチャンスに変えたNLCが、前半戦得点を稼いだように思う。後半戦は打って変わって、FUSIONが思うように流れを作り、ドローをものにし、ゴール前で得点を奪っていった。FUSIONの勢いに押されることなく、NLCも確実に得点し、4Q終了時には同点となっていた。
    準決勝に相応しく、両チームとも最後まであきらめず戦い抜いた素晴らしい試合だった。

     

    Text by 山森 春香、佐々木はる

【スコア】

チームや大学名 1Q 2Q 3Q 4Q 延長 合計
FUSION 0 1 4 3 1 9
NLC SCHERZO 3 3 1 1 0 8

【得点者】

FUSION
#5 山田 美帆 3
#10 高橋 実緒 3
#15 青木 愛帆 1
#17 水戸 理恵 1
#27 谷山 なつき 1
NLC SCHERZO
#18 野尾 明日佳 3
#5 木村 有希 2
#3 杉本 知佳 1
#27 江口 菜々子 1
#44 小引 千尋 1

【レビュー】

審判:五東 幸子、後藤正子、松本 早起子、植木 夢

【コメント】

1Q
試合開始のドローはFUSION17番水戸選手がとるも、得点には結びつかず、攻守が切り替わる。NLCは、ゴーリーセーブからの速いクリアが目立った。その後、落ち着いてポゼッションを持ったあと、NLC18番野尾選手の右横からの鋭い1on1で先制点。1-0。
NLC18番野尾選手のナイスDFやFUSIONのパスミスによりNLCのポゼッションが続く。18番野尾選手、44番小引選手とショット打つもFUSIONのゴーリー23番岩田選手の好セーブ。NLCボールで攻めが続き、5番木村選手右下からの1on1から中の44番小引選手にパス。そこからダッチを効かせた1on1でショット成功2得点目。2-0。
ドローはFUSIONに分があるように思えたが、ゴール前でのミスがひびき、NLCボールに。3得点目は、相手から受けたファールで5番木村選手センターハッシュからのフリシューしっかり決めて3点目。3-0。
1Qは特に、悪天候により、両チームのパスミスやダウンボールが目立った。

2Q
2Q最初のドローも勢い止まらず、NLC3番杉本選手がグラボ混戦を制する。冷静にパスを回し、左下から左上にいた27番江口選手へのパスが出てそこから1on1、ショット成功で4点目。4-0。
その後、FUSIONボールになったが、ゴール周りの鋭いパス回しをNLCのゴーリー富田選手がインターしNLCボールに。DFをずらした所で18番野尾選手ショット打つも、FUSIONのゴーリー23番岩田選手がセーブする。クリアで流れを変えたいところだが、NLCがインターしてボールを取り返す。直後、3番杉本選手の鋭いダッチを効かせた1on1でFUSIONを翻弄。そのまま左手でシュート成功、5点目。5-0。
勢い止まらず、その直後左横からのフィード、上から降ってきた5番木村選手にジャストパス。勢いに乗ったままシュート成功、6点目。6-0。
ラスト3分でFUSION27番谷山選手のショット成功。6-1。
ラスト30秒で再びFUSIONボールにするも、得点に結びつかず、そのまま2Q終了となる。

3Q
ここで良い流れをつくりたいFUSION。ドローをとり、
セーブされても再びマイボールにし、左下からのパスに合わせ、5番山田選手のショットが決まり、6-2。
その後もドローからすぐ、ゴール前に持ち込み、10番高橋先進が1on1で決め、6-3。
その直後にも17番水戸選手の1on1が決まり、6-4。
NLC、FUSIONのショットのチェイス取るもクリア繋がらず。FUSIONボール。
何度かショットするも入らず、しつこく粘り、15番青木選手のショットがきまり、6-5。
FUSION攻め続くも、パスミスでNLCボール。すかさず攻めながら鋭いパス回し、44番小引選手、センターからの1on1ショット枠外。
3Qは終始FUSIONが押していたが、
ラスト2分でNLCが、流れを取り戻し、18番野尾選手、左上からの速い1on1でショット成功7-5。
ドローからグラボの混戦になり、NLCボールになったところで3Qが終了した。取られた分、取り返す戦い方が出来ていた。

4Q
FUSIONの勢いがとまらず、4QスタートのドローはFUSION17番水戸選手がとりきる。勢いそのまま、10番高橋選手の11ラインからのロングシュート成功。7-6。
その後のドローもFUSION17番水戸選手がとるが、ゴール前NLCの17番藤村選手ナイスDFでボールダウンをものにし、18番野尾選手の右上からの速い1on1でシュートがきまる。8-6。
再びドローFUSIONボールでゴール前キープ。
何度かショットするもNLCのゴーリーにセーブされる。それでも粘って、FUSION5番山田選手、ゴール裏のDFをずらし、そのままフリーで左下裏1on1が決まり、8-7。
NLC18番野尾選手ドロー取りポゼッション取るも、パスがつながらず、FUSIONボールに。
1on1を仕掛けながらの攻めがこうじて、左下10番高橋選手の1on1、ターンを上手く使い角度ない場所からゴール右上に鋭いショット成功。これで同点となった。FUSION8点目。8-8。
大事な場面で、ドローをNLC18番野尾選手が取り切るが、ゴール前、5番木村選手が足元すくわれダウンボールに。
FUSIONもマイボにできず、再びNLCボール。
ラスト70秒で、NLC 44番小引選手のファールによりFUSION12番河合選手のフリーシュートのチャンス。ここで決めたいところだったが、シュート決まららず。その後は両チームターンオーバーを繰り返すが、ゴールまで行けず、8-8同点のまま、サドンデスに持ち込まれた。

<延長>
サドン始めのドローはNLCだったが、ゴールまでいくもショット決まらずターンオーバーに。
FUSIONボールだったが、24番寺西選手のファールにより、再びNLCボールとなる。1on1で攻めるも、FUSIONゴーリー0番俣野選手の好セーブにより、シュート決まらず。
FUSIONボールになり、ゴールまで運ぶと、10番高橋選手の左上から右サイド5番山田選手への鋭いパスが通り、シュートが決まり、決定打となった。7-8でFUSIONが勝利した。