スコアレポート

【スコアレポート】第21回ラクロス全日本クラブ選手権大会・女子1回戦|NLC SCHERZO(関西クラブ1位) vs. SIRIUS(中四国クラブ1位)

  • ■ 大会名:第21回ラクロス全日本クラブ選手権大会・女子1回戦
  • ■ 日程: 2019年11月3日(日)
  • ■ 場所:山口県(防府市)防府市スポーツセンター陸上競技場
  • 4年ぶり2回目の中四国開催、山口県では初開催となった今年の全国クラブ選手権1回戦は、中四国リーグ戦初参加初優勝のSIRIUS(九州地区)対関西リーグ戦で17年連続17回の優勝を誇るNLC SCHERZOの試合となった。 中四国代表は、これまで1回戦を突破したことがなく、今回初出場初優勝の若く勢いのあるチームのSIRIUSが全日本選手権常連のNLC SCHERZOに対し、どこまで食らいつけるか、どこまで力を発揮できるかが注目された。 試合は、終始NLC SCHERZOのペースで試合を進め、2―25でNLC SCHERZOが勝利した。中でも、#22権藤選手、日本代表の#44小引選手はそれぞれ6得点を挙げ、チームの勝利に貢献した。中四国、九州では見ることのできないレベルの高い技術、展開に歓声が上がった。 SIRIUSは、中四国代表初の1回戦突破とはならなかったが、山口という立地もあり応援席は九州地区の学生たちの声援で賑わった。試合後は肩を落としてベンチから引き上げたが、中四国リーグに九州のクラブチームが参加した意義は大きい。中四国地区のレベルの底上げの一端となることを期待したい。

    Text by 中四国クラブ連盟 副本部長・堀由夏

  • SIRIUS

  • NLC SCHERZO

【スコア】

チームや大学名 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
SIRIUS 1 0 1 0 2
NLC SCHERZO 6 4 6 9 25

【得点者】

SIRIUS
#17 眞崎 薫子 1
#61 力丸 茉由子 1
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NLC SCHERZO
#22 権藤 眞美 6
#44 小引 千尋 6
#5 木村 有希 3
#9 武田 優美 2
#18 野尾 明日佳 2
#27 江口 菜々子 2
#34 藤原 万里子 2
#3 杉本 知佳 1
#47 四至本 千晶 1

【審判】

主審:山田 章子、副審:水野 史恵、五束 幸子、TO:大久保 祐子

【レビュー】

1Q:試合開始1分で関西代表NLC SCHERZO#44小引選手が先制点を取る。 SIRIUSも開始5分、取り返そうと速攻を仕掛けるもパスが繋がらず、クリアとなってしまう。 その後、NLC#18野尾選手のループシュートなどで4連続得点を決め、このままNLCの優勢が続くかと思われたが、SIRIUSもNLCの隙をついたパスで#17眞崎選手が残り3分で1得点目を決める。 残り1分でNLC#44小引選手が得点し、スコア1-6として第1クォーターは終了した。

2Q:第2QはNLC SCHERZOのペースで行われた。 試合開始直後はSIRIUSがボールポゼッションとし、ショットを放つが、#0富田選手がセーブし、そのまま攻め込み#22権藤選手が得点を決める。 その後はドローをNLC SCHERZOが支配し、連続で得点を決め、第2クォーターは0-4となった。

3Q:NLC SCHERZOの9点リードで迎えた後半、変わらずNLCの攻撃が続く。一時はNLCの連続ファールがターンオーバーを生み、SIRIUSが勢いに乗り#51泉選手からのパスで#61力丸選手が2点目を挙げた。そのまま流れに乗れるかと思われたが、NLC SCHERZOの攻めの時間が続き、1-6として第3クォーターが終了した。

4Q:第4QもNLCの連続得点をSIRIUSは防げない。 SIRIUSも主将の#71藤吉選手がショットを放つが惜しくも外れ、NLCの攻撃を止められないまま SIRIUSの苦しい時間帯が続く。 NLCSCHERZOのファールにより、SIRIUSが攻撃のチャンスを作るが、NLCのディフェンスのプレッシャーに押されパスミス。 その後、SIRIUSのポゼッションに対し、NLC SCHERZOが中盤からボールマンに圧力をかけ、ゴール前まで持って行くことができず、得点を取れないまま、第4クォーターは0-9とし終了した。

Text by:日本ラクロス協会中四国クラブ連盟 副本部長・堀由夏

Photo:日本ラクロス協会中四国クラブ連盟 執行部・前田葵