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【第32回関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3決勝男子】関西学院大学vs京都大学

  • ■ 大会名:第32回関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3決勝男子
  • ■ 日程:2022年11月5日(土)
  • ■ 場所:たけびしスタジアム京都
  • 第32回関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3決勝男子がたけびしスタジアム京都で行われた。

    注目の対戦カードは関西学院大学(1位通過)と京都大学(2位通過)だ。関西学院大学はトップリーグ、リーグ戦ともに京都大学に対し勝利を収めている。対する京都大学はファイナル3準決勝で神戸大学に勝利した勢いでリベンジしたいところ。全日本大学選手権への切符を掴むのはどちらか。

  • 関西学院大学

  • 京都大学

【スコア】

チームや大学名 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
関西学院大学 1 0 0 4 5
京都大学 2 4 0 1 7

【得点者】

関西学院大学
#4 三坂 天真 2
#1 高見 皇之介 1
#8 井田 圭哉 1
#18 山下 嵩 1
- -
京都大学
#13 豊田 樹 2
#14 尼田 知裕 2
#44 村尾 慎太郎 1
#51 森本 尚貴 1
#52 立松 侑悟 1

【個人賞】

  • 京都大学 #4 堀江晃平

【コメント】

1Q:関西学院大学(以後関学)#12森口と京都大学(以下京大)#3脇坂のフェイスオフから始まった第1Q。開始1分で京大#13豊田がトップからの素早いダッチにより先制点を挙げ、早くも試合が動いた。開始4分、京大#51森本がゴール裏からのシュートを放ち0-2と点差を広げるも、関学#8井田による左下からのゴーリーの足元へ刺すような鋭いシュートで京大が点差を広げることを許さない。その後関学#15竹中のナイスセーブにより勢いに乗った関学は開始10分までに3本のシュートを打ち、巻き返しを狙う。立て続けに京大のゴールを狙ったものの、京大の鉄壁ゴーリーである#4堀江がシュートコースを阻み、中々得点が決まらない。残り時間わずか10秒、京大#44村尾が華麗なロールダッチによりトップからシュートを放つも、関学#15竹中のナイスセーブにより、1-2と京大の1点リードのまま第1Qが終了した。

 

2Q:京大が1点リードした状態で迎えた第2Qは関学のボールポゼッションから始まる。フェイスオフでグラウンドボールを獲得した関学#6山本がそのままシュートを放ち、惜しくも外すが反撃の兆しを見せる。しかし開始2分、関学のパスを京大#4堀江が見事インターセプトし、すぐにパスを受けた京大#44村尾がカウンターでシュートを決め、1-3と点差を広げる。このままでは終われない関学は幾度となく得点を狙うが、京大#4堀江の壁を破ることが出来ない。さらに京大は#14尼田により連続2得点を挙げる。1-5と点差を4点に広げ、さらに関学を突き放す。追い付きたい関学も負けじと連続で3本のシュートを狙うものの全て京大ディフェンス陣に阻まれ追加点を奪うことは出来ない。さらに京大が責める手を緩めることはなく、開始14分、自陣でグラウンドボールを獲得した京大#52立松がそのままゴールへと走りシュートを決める。スコアは1-6と京大が点差を5点に広げ、第2Qが終了した。

 

3Q:第3Qは関学がイリーガルクロスの反則を取られ、関学が1人少ないマンダウンの状態で京大ボールからのスタートとなった。開始2分、京大#6相田から#17酒井へパスが通り、左横からシュートを押し込もうとするも関学#15竹中が見事セーブする。開始3分まで京大がボールポゼッションを握り攻め続けるが、関学が粘り強いディフェンスを見せ得点には繋がらない。開始8分、関学#4三坂からのアシストを受けた注目選手である#31藤田がランニングシュートを狙うも京大#4堀江がナイスセーブで関学の得点を阻止する。中々流れを掴めない関学だったが、#7福田のチェックで京大は奪ったボールをゴールまで運ぶことができず、関学は見事流れを引き戻した。その後も両者ともにシュートチャンスを作るも、ゴーリーがナイスセーブを連発し得点を許さず、スコアが動かないまま第3Qが終了。1-6と京大が大幅にリードしたまま最終Qを迎える。

 

4Q:京大が5点リードした状態で始まった第4Qでは前大会王者である関学が意地を見せ、猛反撃を始める。開始2分、関学#8井田からのアシストを受けた#4三坂のゴール前からのシュートが決まり2-6と1点返すも、関学#18山下のパスからの#4三坂のシュートは阻止され連続得点にはならなかった。その後も果敢にチャンスを作りシュートを打ち続ける関学だったが、惜しくも得点には繋がらない時間が続いた。開始7分、遂に関学#1高見が鋭いシュートで本日初得点を決める。最終Q、関学の怒涛の巻き返しに京大も攻撃の姿勢を緩めない。京大#5飯泉のシュートは枠外になり決め切ることができなかったが、その後#52立松のアシストを受けた#98道浦のロングシュートが決まる。しかしクロスチェックにより京大の反則が取られ得点が取り消された。この判定に関学の勢いはさらに強まり、#10高橋からのパスをトップで受けた#18山下が足元に鋭いシュートを決めスコアを4-6と得点差を2点まで詰める。そして開始12分、関学#4三坂が裏からのリターンパスを受けてそのまま放ったシュートが相手ゴーリーの意表を突き、遂に1点差まで京大を追い上げた。またしてもボールポゼッションを勝ち取った関学は#8井田がゴール前でパスを受け、シュートを決める。スコアが同点になり、選手とともに観客も非常に大きな盛り上がりを見せた。しかしながら先程の京大同様クロスチェックでまたしても得点無効となってしまう。残り時間わずか、京大はボールキープをすることで守りに入り、関学に攻撃のチャンスを与えないのかと思いきや、#13豊田が見事なミドルシュートを決める。得点差を広げたくない関学はクロスチェックを請求するが、今回はリーガルクロスだったため得点は有効となった。このまま試合は終了し、最終スコアは5-7で京大の勝利となった。

 

<統括>

京大が最後まで攻撃の姿勢を見せつつリードを守り続けることができたことで、最終スコア5-7で京大が4年ぶり8回目の優勝を決めた。第3Qまでは京大が大幅リードしていたが、最終Qでの関学の凄まじい追い上げによって最後の最後までどちらが勝利するか分からない白熱した展開が繰り広げられた。両校の最後まで諦めない姿に会場の盛り上がりは最高潮となっていた。京大は11月12日(土)の全日本大学選手権1回戦で北海道大学と対戦する。次戦への切符を手に入れて関西代表として戦う姿に注目だ。

 

Text by 日本学生ラクロス連盟西日本支部広報委員会ゲームレポート班

Photo by 日本ラクロス協会広報部、日本学生ラクロス連盟西日本支部広報委員会SNS班