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第14回ラクロス全日本クラブ選手権大会(男子1回戦・広島会場)

  • ■ 大会名:第14回ラクロス全日本クラブ選手権大会(男子1回戦・広島会場)
  • ■ 日程:2012年10月27日(土) 14:00試合開始
  • ■ 場所:広島(広島市)・広島広域公園第2球技場
  • スコア

    チーム
    1Q
    2Q
    3Q
    4Q
    TOTAL
    FERVIENTE
    2
    0
    4
    1
    7
    ARM ARTISTA
    4
    1
    2
    3
    10

    審判員

    主審 布施 昌也
    副審 溝渕 信博
    川原 慶彦
    CBO 塔本 浩平
    ベンチマネージャー 佐藤 昌弘

【スコア】

【レビュー】

2012年10月27日、中四国のクラブチームにも全国への門戸が開かれた。

第14回ラクロス全日本クラブ選手権大会1回戦。
前回大会までは、東日本クラブリーグ戦、西日本クラブリーグ戦のそれぞれ上位2チームによる大会であったが、今大会から新たに中四国クラブリーグ戦上位2チームが加わって、6チームによる全日本クラブ選手権となった。

午後の広島広域公園は小雨。
14:00、男子1回戦フェイスオフ。
対戦カードはFERVIENTE(中四国1位、以下、FER) vs ARM ARTISTA(西日本2位、以下、ARM)。

1Q
開始50秒、FERのゾーンディフェンスの隙をついて、ARM・AT#20佐々木がゴール右裏からの1対1により先制点を上げる。その後、暫くはお互いに滑りやすくなっているフィールドに足を取られたり、パスミス等によるターンオーバーが続く。
その均衡を破ったのはFER・AT#25岸本。MFに厳しく張り出すマンツーマンディフェンスのARMに対して、得意のゴール裏からの1対1で2連続ゴール。2-1、逆転。
ARMも負けじとFERのゾーンディフェンスを速いパス回しとスキップパスで崩しにかかるが、再三のパスカットによりボールを奪われ、なかなかハーフコートで得点を上げられない。そこで有効だったのがフルフィールドオフェンス。ARMはディフェンスやライドでボールを奪ってからの速い切り替えでブレーク状態を活かし、AT#9中村がきっちり2連続ゴール。2-3と逆転に成功する。さらに勢いに乗ったARMは、MF#28渡辺が追加点を挙げ、2-4と突き放し1Q終了。

2Q
このクウォーターはさらに激しい攻防が続き、お互いにファウルが重なる。しかしエキストラマンオフェンスのチャンスを両チームとも活かしきれない。ARMがFERのキーマン・MF#14竹上に対して徹底したシャットディフェンスで守り切れば、FERも粘りのゾーンディフェンスでゴールを死守。それでもARMはゴール前のこぼれ球にAT#23池田がいち早く反応し、ゴールへねじ込み2-5とさらにリードを広げて後半へ。

3Q
ハーフタイムでのクロスチェックで両チームともイリーガルスティックと判定され、ともに3分間のファウル。そして、その間にFERの5対5のゾーンディフェンスが低くなったのを見逃さず、ARM#28渡辺の豪快なミドルシュートがゴールネットを揺らし2-6。
このままARMペースになるかと思われたが、FERはMF#9久城、MF#8平石がゴール横から1対1でスライドをかいくぐり連続ゴールを上げると、#25岸本がまたしてもゴール裏からの1対1で本日3得点目。5-6の1点差まで迫る。
その後しばらく膠着状態が続く中、次の1点はARM。MF#21坂田がゴール前でパスを受け確実に決める。FERも離されまいと、クウォーター終了間際#25岸本が裏から仕掛け、ディフェンスが寄ったところを見逃さず、AT#21千川へフィード。これが決まり6-7の1点差となって最終クウォーターへ。

4Q
早い時間帯に追い付きたいFER。そうはさせじと突き放しにかかるARM。
先に得点したのはARM。サイドから#21坂田が1対1により得点。6-8。まだまだあきらめないFERは#25岸本がゴール右裏からフィードを狙うもパスカットされる。しかし、そのこぼれ球を自ら獲って本日4点目を挙げ7-8。またもや1点差に。

だが、FERはあと1点が遠い。次の得点も試合巧者のARM。
ライドでミスを誘い、速攻から#23池田がカットインからパスを受けてゴール。7-9。さらにはMF#11筒井の1対1からのシュートも決まり、7-10。ついに点差を3点に広げる。
残り10分。そこからはお互いさらに激しいディフェンス、ゴーリーのファインセーブ、ボールの奪い合い、ファウルによるエキストラマンオフェンスと様々な場面になるも、なかなか次の得点には至らず、結局そのままのスコアで試合終了のホイッスルが鳴った。

接戦を繰り広げた両チームの勝敗を分けたものは何か。フィジカル、技術、戦術、あるいは各リーグ戦での経験の差か。
各地域のラクロスのお手本となる各クラブチーム。その頂点までの道のりから今後とも目が離せない。

【ギャラリー】