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 Women's Japan Lacrosse National Squad

世界大会・現地レポート
レポート Vol.16
2005年7月2日(土)
 
円陣  試合直前の円陣。サポーターの声援の中で全てを聞き取ることは出来なかったが、難しい話はもうなかったようだ。「まずドローだ」「絶対引くな」「死ぬまで速攻を狙い続けろ」、こういった指示が漏れ聞こえてくる。短いセンテンス一つ一つに、これまで1年間のあの場面、この場面が凝縮されている。それらの言葉に頷きながら、全員がしっかりと手を握り合って一つになる。
  余談だが、写真をクリックして拡大すると、2階席の黄色い「NAVY」の文字の下に青い文字で地名が記されているのが見える。これらは過去、有事にNAVYが出動したことのある地名を記念として記しているそうだ。その中に日本の“IWO JIMA”や“OKINAWA”もある。また1階席には“KOSOVO”、メインスタンド側には“PEARL HARVOR”などもあり、歴史をリアルに感じられる。間接的ではあるが、日本とも歴史的な縁のあるスタジアムなのである。
 試合開始。約5分間スコアレスの攻防が続くが、5分10秒、#8 Gemma Morganがフリーショットを決めてウェールズが先制。日本は今大会初めて相手に先取点を許す。やはり先取点を奪ったのは「ウェールズの魂」だった。この先制点は、「POOL Aの座は簡単には渡さない」というウェールズからのメッセージと受け取るべきであろう。
和田  そのちょうど3分後の8分10秒、日本も#15 和田亜紀子(ドン)がゴール左下からの1対1でシュートを決める。抱き合って喜ぶ選手達。だが会場全体には、順位決定戦1日目に対戦した時のような容易な展開には持ち込めまいといった雰囲気が漂っている。
塙  8分40秒、ウェールズ#6 Rosalind Lloydのアシストで#5 Sian Halliwel、10分05秒、日本ゴール左上からの1対1の切れ込みで#13 塙妙子(タエコ)、10分40秒にウェールズ#13 Kate Taylorがゴール左上からセンター辺りに移動し、ずれたディフェンスの間を#4 Annaleene Hollidayがカットインしてきてパスが通りゴールと、しばらくは交互に淡々とゴールを決める。
スパイダー  今日の日本は芝に足を取られたり、ストップしきれずに滑って転ぶ選手がやや見受けられる。スパイダーでボールに詰めるべき場面、落ちたグラウンドボールに寄る場面・・・肝心な所で踏んばりが効かない。芝が滑りやすいせいというよりは、連戦の疲労によるものか。一歩ずつ遅れたところをウェールズに走られ、追うシーンが増えてくる。11分20秒、ウェールズ#2 Sian Astleyがボールを持ちゴール右下から仕掛け、同サイドからカットインした#16 Licy Wrayにアシストが通りゴール。ウェールズがいいリズムで連続得点し2ー4、2点差とする。その3分後、日本も#8 松井理紗(リサ)がゴーリーとゴールの間を縫って正確なアシストを通し#16 和田亜紀子(ドン)がゴールするが、すぐさまウェールズ#14 Catherine Elsmoreがフリーショットを決め2点差を詰められない。
豊田  日本はタイムアウトを取り、ゴーリーを#1 西村麻希(マキ)から#2 豊田亜友子(トヨ)に変える。
豊田は絶妙なポジショニングでウェールズのシュートをしのぎ、相手に傾きかけた流れを食い止める。
徳永  守備側の粘りに応えるように、攻撃陣が目を覚ます。18分29秒に#16 和田亜紀子(ドン)、直後の19分49秒に#11 徳永志帆(シホ)が連続してフリーショットを決めて同点に追い付くと、24分06秒には#12 濱田亜衣子(ルイ)がスピードに乗ったランからのシュートで逆転。3連続得点で、前半終盤に一気に流れを自分達に引き寄せたかに見えた。日本ベンチと応援席の声援が次第に大きくなる。
接触
試合中断
試合中断
 だが、そう簡単にゲームを支配させてはもらえない。日本が試合のペースを掴みかけたと思われた前半終了5分前、ウェールズのゴール前で接触プレーがあり、ウェールズの選手が一名倒れ込んでしまう。ヘッドコーチとフィジカルトレーナーが選手のもとに駆け寄り、ゲームが3分あまり中断する。すぐにその場にクロスを置き、確認の話し合いを持つ両国。ウェールズにとってはチームの立て直しを図る時間が持てた。そのせいか、試合再開後はウェールズのプレーに落ち着きが戻り、ボール保持の時間が増える。日本はやや守りに入ったかに見える。


Photo & Report by 日本ラクロス協会広報部・橋本薫

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