Go To TOP PAGEWomen's Japan Lacrosse National Squad

 Women's Japan Lacrosse National Squad

世界大会・現地レポート
レポート Vol.12
2005年6月28日(火)
 
石川AC すかさず石川貴一(タカイチ)ACが、ゴーリー#1 西村麻希に大声で指示を与える。
日本、連続ゴール

日本はその後14分間に渡り、ウェールズを黙らす。理由は、グラウンドボールの支配率において日本が圧倒的だからだ。そこでまず、ウェールズに攻撃チャンスを与えない。ドローも不利な空中戦を避け、いったんグラウンドにボールをはじいて待ち構えたメンバーがスクープし、日本の攻撃を絶やさない。9分52秒、#16 和田亜紀子(ドン)、12分29秒に#9 小林絹枝(キム)のゴール右下からのアシストで#14 上井華奈(ウー)、15分04秒にはセンターの1対1から#11 徳永志帆(シホ)のゴールが次々と決まり、ウェールズがタイムアウトを取る。

控え選手、アップ開始 タイムアウト直後の16分05秒、ウェールズ#10 Catherine Coulthardがゴール左下から1対1を仕掛け、日本のディフェンスに押し上げられつつも、11メートルライン付近から強引なシュート。これが決まり、2-4とする。日本ベンチでは、控え選手が一斉にアップを始める。
和田へのマーク
オフェンス
タイムアウトで指示が出たのか、#14上井華奈(ウー)と#16和田亜紀子(ドン)にはぴったりとマークが張り付き、完全シャットの構え。だが、こんなことで消沈する二人ではない。なぜならノンボールキャリアの動きや、ディフェンスを見て動くことをしっかり頭と体に叩き込んでいるからだ。
17分57秒、#16和田亜紀子(ドン)がボールを持ち、張り付いているディフェンスに半ば強引に突っ込んでファウルを誘い、フリーショットを確実に決めて得点。23分42秒、#9小林絹枝(キム)の長いランから#12濱田亜衣子(ルイ)にパスが渡り、ジャンプしながら左隅にバウンドシュートを決める。その後も#16和田、#11徳永と得点を重ねて8-3で前半終了。
ハーフタイム

スコットランド戦のときほど点差が開いてのリードではないが、それでも予想外のリードではある。しかし、ハーフタイムのロッカールームでは油断のゆの字もない。シンプルで的確な提案が選手達から次々と出される。それらを黙って聞いていた高田静江HCが、「今、伝統と歴史のあるウェールズに私達は勝とうとしている。相手は伝統と歴史を守ろうと、どんな手でも使ってくるよ。後半も集中して行こう!」と言い、皆で集まり「元気を出そうよ、ニッポン!」で気持ちを今一度集中させて後半に向かう。

ウェールズ必死のディフェンス
澤田
後半も早い時間に日本が2得点し、リード10-3と広げる。しかし、ここからは今までと違った。やはり守るべきものがある者の意地かプライドか、#15 Emma Chandlerに2点など、その後15分間に4点を返される。その間、日本にはほとんど攻める時間が与えられない。ファウルをも恐れぬウェールズの必死のディフェンスで、何度も跳ね返され、時にはグラウンドに叩き付けられる日本選手達。だが、その体当たりのプレーが功を奏し、#7澤田彩(ナナ)が倒されファウルをもらい、泥臭いプレーを自ら進んでやる、まさに「中盤の働きバチ」の名にふさわしいファインプレー。ポイントゲッター#14上井華奈(ウー)にフリーショットが与えられる。


Photo & Report by 日本ラクロス協会広報部・橋本薫

次へ

戻る


Copyright JLA