関西ユース選抜 vs U19男子オーストラリア代表

  Game Report
 
 

 今にも雨が降りそうなくもり空のなか、U-19オーストラリア代表(以下オーストラリア)対男子関西ユース選抜(以下関西ユース)の試合は始まった。
 F.O.はオーストラリアから始まったが立ち上がり攻撃がかみ合わず、関西ユースがボールを奪い#23巽 圭司選手がゴール前からコートを爆走するランクリアを見せ、ファーストシュートを演出する。しかし惜しくもはずすが、関西ユースボールは続く。左上から1on1で#28戸田敦哉がDF2人をかわし、得意の右アンダーシュートを決めると会場の興奮は最高潮に達した。
 関西ユースは運動量とスピードでオーストラリアに挑んでいくが、試合が進むにつれて、オーストラリアの体の大きさをいかした激しいあたりにやられるようになっていった。
 しかし、関西ユースはオーストラリアの大きさに負けず、若さと元気さでオーストラリアに立ち向かって行った。試合開始10分には、G#2秋道泰佑選手がボールを持つと果敢に走り出しオーストラリアゴールに迫るクリアを見せシュートにつながるパスを出したものの、惜しくもノーゴールに終わった。
 対してオーストラリアは安定かつ早いパス回しからゴール裏を使ったファールボールに#14アダム・#13デイルが合わせて立て続けにシュートを決める。その後もオーストラリアはゴール裏を使ったオフェンスを見せ相手を引き付けて逆サイドのフリーの選手を使い、次の攻撃へとボールを回していた。また、F.O.やグランドボールを常にオーストラリアボールにしていたので、オーストラリア攻めになっていた。
 負けず関西ユースも早いオフェンスの展開を見せ、いい形を作っていった。試合開始17分にはフィードボールに飛び込み、あわやゴールかと思われたが、クリースバイオレーションをとられてしまうというおしい場面が見られた。

 2クォーター開始早々、F.O.をとったオーストラリアに怒涛の攻めが続いた。オーストラリアにグランドボールをとられ、パワーをいかした1on1に対抗できない関西ユースは徐々にゲームをオーストラリアに支配されていった。裏から、上から体えおぶつけた1on1得点を量産していく。
 力を出し切れず、得点が止まっていた関西ユースだが、#19鈴木信哉がスピードにのった1on1で鮮やかなランニングシュートを決めた。しかしその後、オーストラリアのマンダウンにも関わらず、得点を許してしまった。オーストラリアに同じ形で攻められ続ける関西ユースだが、ボールを奪うと早いクリアーから速攻をしかけるが、惜しくも相手のファールにつぶされる。エキストラのチャンスを得るものの、パス回しでディフェンスをくずす事ができず、得点を決めることはできなかった。それでも試合開始12分に#16宮本憲治が自陣前でパスカットすると高速クリアーを見せ、観客をわかせた。その後再びエキストラを得るものの、パスキャッチミスでチャンスを生かすことができなかった。逆に、関西ユースのフライミスからマンダウンのピンチを招くと、なぜか、マンダウンの形でオーストラリアに得点を許してしまっていた。グランドボールを取れないというあせりからかクリアーにもミスが出ていた。

 
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Photo:京都産業大学 安孫子 祐樹 甲南大学 切鼻 泰子
Text:同志社大学 石川 智基

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