関西ユース選抜 vs U19男子オーストラリア代表

  Game Report
 
 

 ハーフタイムに関西ユースはどのような修正をしてくるのかと期待され3クォーターが始まった。しかし、前半と同じようにオーストラリアのゴール裏を使ったパス回し、特にランニングパスにディフェンスがくずされ関西ユースは失点していった。また早い展開からの体をぶつけてくる1on1を止めることができず、点差は開いていった。しだいにチェックアップが遅くなり、ディフェンスが悪くなってくると、オフェンスの方もパス回しが乱れだし、攻めが単発になりチャンスが流れていった。しかし、試合開始15分など早い展開を作れた時はオーストラリアディフェンスをくずすことができていた。関西ユースのディフェンスはデンジャーゾーンに相手が入ってきてもプレッシャーをかけにいくことができずショットを打たれていった。関西ユースは3クォーターを得点なしのまま終わるかと思われたが、3クォーターの終了間際に早い展開から#14峰 正勝選手が豪快な左ショットを決め、会場を盛り上げた。
 4クォーター開始直後、オーストラリアは関西ユースにF.O.を取られるものの、ボールを奪い返すと、ゴール前フリーになった#22ナットがパスを受けるとバックビハインドシュートを決め、海外の高いシュートを見せ付けた。また、ルーズボールへの反応が早いオーストラリアはゴール前のこぼれ球からチャンスを広げ、得点を重ねていった。
関西ユースはここにきてF.O.がとれるようになり関西ユースの力が発揮し始めたのかそこから早いラクロスを展開していった。疲れが出始めたのかオーストラリアディフェンスは、関西ユースのスピードについていくことができなくなり、シュートを打たれるようになっていった。しかし、関西ユースはシュートを決めることができず、逆にオーストラリアのパス回しや、重い1on1に関西ユースのディフェンスがくずされ、大量失点をオーストラリアに許してしまう。また、長時間ディフェンスした後にもかかわらず、じっくり攻めていくことができなかった。ゲームを完全につかんだオーストラリアは試合終了直前にもゴールを決める暴れっぷりであった。
 日本とオーストラリアでは体の大きさから違うなか、関西ユースは最後まであきらめる姿をみせることもなく攻め続け、守り続けていました。しかし残念ながら21対3というかなりの点差で試合は終了してしまった。関西ユースは世界の強さ・大きさを体で目の当りにしこれから関西代表に選ばれるためによい経験になったのではないだろうか。今日の悔しさをバネに次に伸ばしていってもらいたい。

 
 
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Photo:京都産業大学 安孫子 祐樹 甲南大学 切鼻 泰子
Text:同志社大学 石川 智基


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