決算報告等
2022年4月~2023年3月事業報告
コロナ禍における2年間の困難を乗り越え、ラクロスコミュニティは、本格的に事業の再起動を推し進めました。Bravely Forward(感染症対策タスクフォース)を継続し、地区リーグ戦、新人戦、全国大会、ジュニア大会等、安全に配慮しながら開催しました。世界各国が主な活動を停止する中、日本国内の活動を止めなかったことにより、4つの世界大会で、各日本代表は好成績を残すことができました。また、2020年に2000人まで半減した学生新人獲得は、新歓活動を全国展開し、3000名超の水準まで回復しました。JLAとして大切にしている、対面での学生・クラブのボランティア運営活動が本格的に再開しました。
大会運営
各選手権大会・各地区リーグ戦等、公式戦の正常化と、運営ノウハウの再構築により、事業の本格的な再開を進めることができました。関西地区では観客動員に注力し、中四国地区では新人戦の全国大会を岡山県にて初開催し、地区の活性化・独自運営も改めて軌道に乗りました。
資格制度
審判資格・指導者資格の制度高度化を図りながら、質と量の拡充を推進しました。
日本代表
ワールドゲームス@米国にて、男子SIXES代表は初の銅メダルを獲得、女子SIXESも善戦しました。女子世界大会(WC)@米国では5位、男子U21WCで5位と、強豪国の一角として、将来に繋がる戦績を残すことができました。
普及
関東地区で、ジュニア(小学生)対象の初めてのリーグ戦が開催され、中高生世代の取り組みについての議論も開始しました。
マーケティング
ブランドデザインパートナーによる日本代表サポート、Mushaプログラム継続事業化、Japan Lacrosse Foundersのサービス向上を推進しました。日本代表の価値の可視化・再定義を行い、今後のパートナーシップ推進の整備を行いました。
広報
rtv社と連携したオンライン配信事業を拡充し、誰でも試合映像を見れるプラットフォームを強化しました。公式WEB・SNS情報発信の頻度も増加し、非会員向けにもJLAの活動を可視化し、公開しました。協会機関誌、大会パンフレット等のオンライン発刊に加え、幾つかの媒体では紙での発刊も実施しました。WCでは、海外メディアに働きかけ、日本代表の試合のオンライン配信を実現し、世界のラクロスの観戦機会を提供しました。
安全対策
医科学セミナーの開催、アンチ・ドーピング委員会の活動もスタートし、選手の安全と健康の啓蒙活動を実施しました。
ガバナンス
法人設立以来、経理・総務基盤の高度化を進め、2022年8月1日に内閣府より公益社団法人として認定されました。
2022年決算概況
会計方針変更により、フレッシュマンズキャンプの旅行代理店委託分(旅費)について、協会収入(参加費)及び支出(事務委託費)ともに不算入としたため、通期での収支ともに予算対比約100百万円減となりました。通期の経常収益は、決算期変更前の2021年度実績対比+12%の302百万円(予算対比▲28%)、内、会費収入は同▲7%の162百万円(同▲7%)となりました。会費収入はコロナ禍の影響の底打ちを確認したもののほぼ横ばい、一方で各地区における大会・他事業の再開で、参加費やチケット収入が増加しました。
通期の経常費用は同+57%の313百万円(予算対比▲28%)となりました。運営スタッフの交通費、日本代表活動、大会再開による施設使用料、大会パンフレット制作物等、事業活動の再開に伴う支出が増加し、コロナ禍で停止していた組織の活性化が進みました。引き続き、無駄な費用を抑制する構造を維持しつつも、地区活性化を目的とした予算を活用し、冷え込んだ地区・部門の再起動をはかった年度となりました。
一般正味財産増減(通期最終損益)は、日本代表活動の海外遠征未実施や、期初には見込んでいなかった助成金収入等もあり、予算対比で+10百万円、純資産は134百万円で着地しました。