男子U-19ワールドカップ・現地レポート
<第8報>
波乱のワールドカップ!!
イラコイは予想以上に強かった。 1日後の今日、USA相手に4Qまでリードし続け、 結果的には負けたが、スコアはなんと9−8。 1点差である。終了5分前までのリードだった。
世紀の大勝利を目前に敗れ唖然とするイラコイ選手
7月4日という因縁的な日の素晴らしいゲームだった。 冷静なイラコイは本当に強い。 今回の大会は荒れている。というか残念ながら5強1弱の感がある。 イングランドがオーストラリアを11−7で破るなど、イラコイの善戦を含め、日本以外は接戦している。
盛り上がりまくりのイングランド応援団
約千人集まった休日の地元オーストラリア人応援団は、 静かに帰っていった。
まさかの敗北に途方に暮れる地元応援団 テレビ中継もあったのに・・・。7月4日(日)
晴れ、気温約21℃。
日本代表第3戦:VS CANADA
FaceOff:12:30<スコア>
Team 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL JAPAN 0 1 2 0 3 CANADA 4 4 6 8 22<得点者>
JAPAN CANADA #12MD伊藤・慶応大2年(1) #8AT AJ シャノン(9) #14AT岡本・慶応大1年(1) #39AT Mark Miyashita(3)
(日系人) #5AT大吉・慶応大2年(1) #19AT Blaine Manning(2)-
#4MD Devan Wray(2) - #9AT Warren Buck(2) - #6AT Jon Harasym(1) - #15MD Taylor Wray(1) - #17AT Tyler Heavenor(1) - #42MD Ryan Ward(1)
Canada戦での日本得点者。 左から岩本、大吉、岡本
#12MD岩本「意識したくなかった自分の欠点がここ3試合すべてにでています。1on1も抜けるし劣っているという感じではないのに・・・。 今日はやらなきゃ、と思っていたのに・・・」 と初得点の安堵からか少しナミダ目。
#5AT大吉「シュートがだめ。(今試合6本打ったが)精度が低すぎます。 (相手のヒットは)恐くはないです。スピードでは負けていないから・・。」 小さな(パンフには163cmと書いてあるが・・)ポイントゲッターは言葉少ない。
それに比べて#14AT岡本「クリースはOKっす。僕に任せて下さい。 全然負けてる気がしないし、恐くも無い。(慶応高のときに)ちゃんとコーチに教わっていたら、もっと・・・。」 威勢は良いが、劣っている部分は自明なよう。大会中は良いが、選手の「根拠の無い自信」はちょっと恐い。 点差で語るつもりはないが、他国のトップ選手の技術レベルは日本の社会人選手より確実に高い。 この差は彼らの体には染み付いているはずだ。 自分にはウソをつけない。だから国内の大会で優勝しようが、 今後フル代表に選ばれようが、卒業で引退しようが、 この差を無くす努力を何らかの分野で実行して欲しい。 コーチ、スタッフを含めて、 それが無いなら、世界大会への参加そのものを辞めようと思う。時間と金の無駄だ。 「青少年の育成、国際交流のための活動です」 なんて言わなければならないほど、 苦痛なことはない。 それは同等に戦える状態で初めて言えるのだから・・・。
HC加藤「スティックを使う競技なのだから、 その技術が無ければ絶対に勝てないと思う。 体の力の差もあるだろうが、そこはマスト。 日本の社会人をトップと考えても、 そこは完全に劣っている。 良いゲームはできるだろううが、 勝つことはできない。 今日は昨晩 (ENGとIRQに負けて)選手を引き締め直し、今日は戦った。オフェンス陣のシュートが決まらないのは変わりが無いが、今日のディフェンス陣は(昨日までより) 格段に良かった。直接は言えないが・・・・。」
(会社の皆さんに一言は?)「勝ってないから何も言えないです。 盛大な壮行会までしていただいたのに・・・。」 と、冬なのに紫外線が普通の6倍という南半球薄オゾン層アデレードにてサングラス焼けをしているHC加藤(法政大OB、TM銀行勤務)でした。日本ロングスティック陣。今大会での躍進は めざましい。この中で”小さな鉄壁”に成長するのは誰なのか?
左から、#8平田(慶応1年)、#24高田(東京大2年、パワー系アタック 対応、本日の殊勲賞、フル代表にも通用する?)、 #7古谷(大東文化大2年)、#21横山(明治大2年、 スピード系アタック対応)、#26大内(慶応高3年) 。
LMD陣。走って、当たって、疲れ気味・・・。 左から、飯島Twinsコウヘイ#6(東京大2年)、 番外G&MD異色の#2福岡(明治学院大2年、 攻撃が好き、らしい・・。)、#29光本(慶応大1年、本日もっとも 当たられたで賞、明日からがちょっと心配・・)、 #1善積(慶応大1年)、#13飯島Twinsケンジ(東京大2年) 。
(Report by Yasuhiko Hayakawa/Japan LAcrosse Association)