男子U-19ワールドカップ・現地レポート

 <第6報>

ワールドカップ開幕!!

7月2日(金)

くもり時々雨、気温約15℃。

日本代表第1戦:VS England
FaceOff:AM9:00

Team
1Q
2Q
3Q
4Q
TOTAL
JAPAN
3
1
0
2
6
ENGLAND
3
5
4
4
16


開会式に参列する日本選手団の勇姿。 旗手は副将・DF古谷(大東文化大2年)

 冬のアデレード、特に朝は冷え込む。 ジャンパーを2枚着て、さらにベンチコート&手袋をしての観戦。 大会会場であるGlenelg Lacrosse Clubのフィールドは天然芝2面。 その2面を使ってエキシビションも含め大会各試合が戦われる。 特徴は何といっても「深くて濃い芝生」だろう。ボールが転がらないので、 ボールデッドになり難い、バウンドシュートの有効性が低い、 さらに選手にとっては、4Qなどには既に砂浜を走っているような感覚になるのでは?と思うほどだ。


ENGLANDの練習風景、スパイクが芝生に埋まって(?)いる


 試合前のスタメンあいさつ(?)場面で、並び終わった後に、審判員に全員ヘルメットを取るように指示され、 ちょっとアタフタしているように見えたこと以外は、これといって過度な緊張が見える選手はいないようだ。

このゲームをスカウティングするイラコイ・コーチ

 定刻どおり試合開始。 1Qは互いに探り合う感じでシーソーな展開となる。 開始3分に先制されるが、すぐにAT#5大吉(慶応大1年)が得点。すぐにAT#22伊藤(慶応大2年)が得点しENGLANDをリード。 (最初で最後のリードだったが・・・)逆転されるが、エクストラ・オフェンスにおいてAT#9黒澤が同点に持ち込み1Qを終える。 しかし、これも試合を通じ6回あったエクストラ・オフェンスで決まった唯一の一発だった・・。


時間ずれて隣のフィールドでカナダ戦を控えた IRQ選手が、アップ時間を削って両チームを観察する

 2Q以降、MD#4本郷(東海大2年)、AT黒澤、AT大吉が得点するが、 流れは一度も日本側のものにはならなかった。


イングランド側の応援席、選手の親が中心なのも U19ならではか?

 チャンスを自らつぶし、相手のチャンスはものにされる、 という展開になった。 チャンスが多かっただけに、非常に残念だ。

得点差はついてしまったが・・・

 しかし、いくつかの場面で、ゴーリーセーブからMDの 前への走り出しや、攻撃が崩れた時の速いパス連携での 危険回避など、目指すものを確認できる成果も見えた。 特にDF陣の敵陣攻撃への意識が定着していることが明確になった試合だった。 逆に、「速く」も、「早く」も無い選手は、USAトップシューターと同等の シュートが打てるとか、体当たりは各国選手の誰にも負けないとか、 FaceOffを8割は1人で取れるとか、 とにかく何か世界でもトップレベルの個人技術を有さない限り、 少なくとも日本代表の勝利には貢献できないのでは・・・、 と本大会第1戦目にして痛感させられた。 何だか「まとめ」じみている、と皆さんには思われそうだが、 あくまでも個人的な今日の感想である。 「痛い」感想だったので率直に書かせていただいた。

 U19代表だからこそ本大会期間中での急成長を追いかけたい。 ちなみに選手達には意気消沈ムードは皆無だった。 明日のIRQ戦は2:30PM(日本時間2:00PM)開始。 もともとそんな暇はない。 今晩のコーチ陣の心境は、”後が無い” だとは思うが・・・。

(Report by Yasuhiko Hayakawa/Japan LAcrosse Association)

 

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