男子U-19ワールドカップ・現地レポート

 <第5報>

7月1日(木)

○10:00〜12:00 練習  

 フルフィールドの紅白戦形式で、イングランド戦の第1Q〜第4Qまで流れを想定し、ヘッドコーチの戦術的な指示に従って試合を進める練習を行った。オーストラリア入りした直後と比較して、格段にミスが減り、コーチの指示にも素早く対応できるようになり、明日の試合に向けて、いい手応えがつかめた様子。練習後、選手達も充実した表情をしていた。


練習前にウォーミングアップする高校3年生トリオ(左から橋本(#10)、大内(#26)、 宇田川(#23))

 

 

 

 

ゴーリのウォーミングアップ フィールドの選手とは別メニューで、早めに身体を温め ている。背中は開アシスタントコーチ。正面は善積(#1)

 

 

 

練習後 充実した選手達の表情 右 古谷(#7)、左 平田(#8)

 

 

 

 

 

足の疲れをとる岩本(#12)右 加藤ヘッドコーチ、中央 キャプテン黒澤、左 開アシス タントコーチ 

 

 

 

 


 夕方、通訳の堀田薫が、仕事の都合で本日夕方、帰国。堀田には通訳としてだけでなく、大会本部とのやりとりなど、あらゆる面でチームに貢献してもらった。堀田さんからの激励のメッセージに、キャプテン黒澤(#9)他、選手達は固く勝利を誓っていた。


選手達を激励する通訳 堀田薫。手に持っているのは、選手とスタッフからの寄せ書きの入ったユニフォーム。

 

 

 

 

○夜 開幕戦前のミーティング

 明日はいよいよ大会の開幕、9:00amから日本対イングランド戦。イングランドは、イラコイと共に、今回の大会で、日本が「勝利」を目指すターゲットである。夜のミーティングでは、加藤ヘッドコーチや小塙トレーナーから、(1)試合までの過ごし方、(2)試合の進め方、(3)スターティングメンバーについて説明があり、選手はそれぞれに真剣な表情でメモを取っていた。

(1)試合までの過ごし方
・起床は5:30。朝食は、ベーコンなどの腹にもたれるものは避け、パン、卵を中心に腹7 分目程度に抑える。
・6:50から、宿舎周辺の芝生でウォーミングアップ。焦らず、ストレッチで徐々に体を起こしていく。7:10頃から、身体の回転、ひねりを中心とした全身運動をスピーディーに行うことで意識的に汗を出す。
・7:45にバスでグラウンドに移動。グラウンド到着後、バナナ、果物の缶詰等で糖分を補給する。
・8:15からグラウンドでランニング、ステップワーク。8:30からボールを使った練習。
・9:00試合開始。

(2)試合の進め方
・試合開始後の10分間に集中し、日本がリード、もしくは五分五分の展開に持ち込む。 特に、オフェンス時には、あまり前掛かりになり過ぎず、ターンオーバーされたときの対応を意識したポジショニングのバランスを心がける。
・試合序盤〜前半、オフェンスは、ターンオーバーからの速攻、ゴール前正面からのシンプルな仕掛け、ミドルシュート等によって得点を狙うとともに、敵のデフェンス陣形を拡げることを意識する。
・一方、ディフェンスは、ボールを奪われた瞬間の切り替えを早くし、自陣ではゴール前のデンジャラスゾーンを固める。
・第3Q後半〜第4Q、敵のディフェンスが拡がってきた段階で、AT大吉(#5)、黒澤 (#9)、MF岩本(#12)、橋本(#10)らのスピードを活かし、ゴール前のスペースに切り込み、積極的に点を奪いに行く。

(3)スターティングメンバーの発表  
 最後に、ヘッドコーチの加藤から、明日のスターティングメンバーが発表された。スターティングメンバーは、初めに試合のペースを日本に持ってくることが重要な役割であり、 具体的にやるべきこと、やってはいけないことの説明があった。
スターティングメンバーは以下の通り。
AT:大吉( #5 慶応大学1年)、黒澤( #9 慶応大学2年)、岡本( #14 慶応大学1年)
MF:橋本( #10 慶応高校1年)、岩本( #12 慶応大学2年)、光本( #29 慶応大学1年)
DF:平田( #8 慶応大学1年)、高田( #24 東京大学2年)、横山( #21 明治大学2年)
G:宇田川( #23、慶応高校3年)

(Report by Takashi Nakai/U-19 Japan National Team General Manager)

 

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