男子U-19ワールドカップ・現地レポート
<第12報> Vol.1
日本、最終戦!!
7月8日(木)
雨、気温約16℃。
5位決定戦(リーグ5位 vs 6位)
日本代表最終戦:VS AUSTRALIA.
FaceOff:10:00<スコア>
Team 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL JAPAN 2 2 4 4 12 AUSTRALIA 7 2 2 2 13<得点者>
JAPAN AUSTRALIA #5 AT 大吉 (5)不明
(ボールペン紛失のため・・・)
#9 AT 黒澤 (5) #12 MF 岩本 (2)
昨日の結果によってリーグ5位に甘んじたAUS選手はすでに昨晩大宴会。そして試合開始は午前10時。 FaceOffとほぼ同時に降り出した冷たい雨。 少ない応援・・・。 AUSのモティベーションの低さを助長する要因が勢揃いした。
対する日本。このままでは帰れない。守るものは何も無い。選手、スタッフともに120%の戦闘態勢・・・。1Q開始早々、AT大吉、黒澤が得点。結局2−7、5点のビハインドだが選手の動きも良いし、何よりベンチが元気だ。これまでのゲームでは、無意識のうちに相手の得点数を4倍していたが、今日はすっかり忘れて(?)いた。 失礼な理由だが、それほど今日の日本には勢いがあった。
2Q終了で6−9。AUSは日本の得点パターンに対し、対策無しで臨んでいたのかもしれないが、 日本のシューター陣は、熱くそして冷静だった。 今までは、打って、セーブされて、敵ボール、自陣でディフェンス、という流れだったが、今日はシュート後のボールへの執着力(?)が凄まじかった。 いつでも得点できるだろう、という雰囲気のAUSは恐らく最後まで気がつかなかっただろうが、 今日の日本ロングスティック陣の最後の一突き、 最後の一押し、最後の一歩・・、そんなちょっとしたことだが、それが日本のボールキープ時間をAUSの約1.5倍まで 引き上げた。それが相手のパスミス、シュートミスにつながっていたことは明白だった。 選手達はただ無意識に一生懸命なだけだったろうが、 そんな「ちょっとしたこと」を当たり前にしてくれれば・・・と、今大会に参加した意義が(やっと)見えてくる。
3Q終盤に5点のリードを取り、AUSの集中力は切れた。 タイムアウト時でも、歩いて集まる選手がAUSには多かった。 U19だからこそ、選手の精神的なアップダウンがこれほどまでに影響するのだと思った。 それからの日本は、全員が敵のゴールマウスを目指していた。今、相手にチェックを入れるのはゴールを奪うため。 今、体を入れてボールを拾うのは得点するため。今、走るのはシュートを打つため。 そう・・・。 それは決して、寄るため、落とすため、当たるため、戻るため、ではなかった。できれば、最終戦ではない試合でこれを見たかった。この後、彼らが戻る先の環境は、それを忘れさせるに充分すぎる。それでもそれなりに活躍できてしまうだろう。 それが、ただただ口惜しく、そして恐い。もちろん、誰のせいにもできないのだが・・・。
4Q終了2分前。日本は1点差まで詰め寄ったが、 結果は敗北。 選手、コーチ、スタッフ、 30人全員で獲得した12点だった。「1999年7月、豪州アデレードで開催された第4回ILF・U-19世界選手権大会において U19日本代表は、本日、7月8日(木)11:36AM、 計6試合、全敗で日程を終了した。」 それが結果である。
(Report by Yasuhiko Hayakawa/Japan Lacrosse Association)