「ワールドカップに向けて」
U-19日本代表チーム・ゼネラルマネージャー 中居隆
1998年の世界選手権(米国・ボルチモア)、日本代表は「速く早いラクロス」をスローガンとして掲げ、動きの「速さ」と、状況判断の「早さ」にフォーカスし、あらゆる局面で、組織として「はやさ」を発揮できるチームを目指した。体格・パワーで上回る欧米諸国に互して戦っていく上で、その有効性は、大会を通じて十分に証明された。
今回の19歳以下日本代表においても、この「はやさ」の追求が基本方針となる。特に、経験の浅い選手が中心となることから、1)「速さ」のベースとなる技術と体力のレベルアップ、2)「早さ」のベースとなる「事前の状況把握」という点に長い練習時間をかけた。98年末から、約7ヶ月の期間を経て、チームとして「はやさ」を武器に世界と戦う準備が整ったところである。
世界選手権は、自国のラクロスの「今」、すなわち、国内のあらゆる活動の「成果」を世界に示す場であると認識している。特に、この数年、国内ではあらゆる関係部門をあげて「若年層強化」に注力し始めており、今回の19歳以下世界選手権は、まさにその試金石となる。
すべての代表選手とスタッフは、こうした役割を担うことのできる誇りを胸に、いよいよ本大会に臨む。
(1999年5月)