今年度活動内容について
活動方針
今年に限定はしませんが、各地で“良い審判員を育てる”ということです。
“良い審判員”とはすなわち自信を持って判断を下し、実践する審判員を意味します。そういった審判員が各地区に一人でも多くいれば、その地区のラクロス全体のレベルや審判員(もしくは審判という活動)に対する態度が良い方向に流れて行くと考えています。特に協会支部準備中の地区に“核”になる地場の人間が育ち“○○地区審判の中興の祖”となって欲しいものです。そのためには知識と充分な経験が必要ですから主要地区大会での交流を考えており、機会があれば国際試合の経験をすることもあるでしょう。
活動内容
公認審判員の試験実施、公認審判員の育成・派遣
スケジュール
時期
内容
3〜5月
3級公認審判試験
5月
各種大会への審判派遣
6月
国際親善試合
8〜11月
各地リーグ戦への審判派遣
12月
全日本選手権
部長・源学より
この場を借りて選手やコーチ、もしくは経験の浅い審判員に伝えたいことは、ラクロスにおける審判員は決してフィールドにおける“取締官”ではなくラクロス好きの仲間の一人ということです。反則をとるのは確かに審判員の役割の一つですが最大の仕事ではない。重要なのは避けられる反則を未然に防いで試合の流れを止めないこと。そこで我々が実践していることの一つに試合中選手に話しかけて自分の判断基準を選手に伝えるということです。1対1をしている選手には「クロスをチェックしろ」「グローブでおさえろ」、クリース付近では「相手を動かせ」、ボックスではCBOが交替、ペナルティの際にフィールドの審判員とオフィシャル・チームに正確に情報を伝えます。ワールドカップで会った米国の審判員は正確なチェックには"good check"、ボックスでの交替がスムーズにいくと"thank you"とごく自然に声をかけている場面を目にしました。
個人的には審判を始めて10年弱ですがその中でリーグでの重要な試合、国際親善、世界大会などさまざまな経験を積む機会がありました。そこで感じる楽しみの一つは長くラクロスに関われるという点です。プレー単体では長くても30代半ばですが、審判ならばプラス15年は活躍できるのではないでしょうか。海外の大会にいくと歴20年以上の中年を越えたオジさん方がゴロゴロいる。現役時代からやっているひともいれば、その国で代表選手として活躍し、その後転向したひとなどさまざまな経歴をもっている。
1級審判員になって国際大会に参加するのもよし、自分の世話になったリーグの審判に専念するのもよし。試合が終わって選手がミーティングをしているのを横目にさっさとビールを飲みたい人は、ぜひ門戸をたたいてみてください。