今年3月、日中科学技術センターと日本ラクロス協会の招待を受け、私は北京体育大学のコーチとして、3月9日から21日まで大阪と神戸でラクロス研修を行った。
2度目の訪日だったので、私は今回の研修でラクロスに対する知識をより深いものにしたと思う。
日本におけるラクロスとは、身体を鍛えるということであり、レクリエーションであり、また選手自らが一緒に作り上げ、互いに交流し、互いに学び、良き友達となるひとつの手段である。ラクロスを通じて、選手の意思、身体は強くなり、生活は多彩になり、良い人間関係を築くことが出来る。「LACROSSE MAKES FRIENDS」とはまさにその通りであると思う。
日本におけるラクロスの普及は、高校生、大学生、社会人と幅広く支持されている。練習に対しても、選手は真面目で、コーチの決めた練習メニューをこなし、パスキャッチの小さなミスさえも疎かにしない。そして、私は練習後に一人で壁打ちをする選手を見た。中国の選手はあまり自主練をしないので、この練習こそ、選手の粘り強い態度が現れた良い練習だと思った。
中国のラクロスはまだ始まったばかりだ。北京体育大学の部員は全てスポーツを選考している。彼らはそれぞれの専門競技の技術を踏まえたうえ、それらを応用してラクロスもプレーしている。中国におけるラクロスの普及は、まず現在の選手が技術を習得しコーチになることだ。そして、そういった人がそれぞれカラーの異なる良いチームを作っていくことだと思う。
今回の研修を通して、私はラクロスの技術、戦術、ルールに対し、深く理解することが出来た。特に、日本で男女のゲームに参加したことは忘れられない。1回目は神戸松蔭女子大学でのゲームで、私は1ゴール、2アシストを決めた。2回目は、神戸大学男子チームでのゲームで、私は背番号7番のキャプテンと協力し合い得点を挙げた。このふたつのゲームは私の表現したいものが皆に伝わり、非常に嬉しかった。
今回の研修は無事成功した。北京に戻り、私はすぐに練習を再開した。練習メ ニューの中に壁打ちを取り入れた。男子については、防具の着用を義務付けて、パスキャッチに重点をおき、ボールコントロールの熟練性を選手に説いた。そして、
シュートに絡んだメニューも多く取り入れ、練習中の積極性を高めることにした。技 術は実践の中でしっかりと自分のものにしなければならないし、向上させなければならない。また、理論と実践は結びついていないといけない。選手はルールを理解し、そのうえ可能な範囲でルールを利用し、自分達の力を十分に発揮させなければならない。ラクロスは集団スポーツであり、団結することこそ、勝つための鍵である。
私の仕事はまだ始まったばかりである。私は日本の友達と共に努力をしようと思 う。ラクロスを中国全土に普及させ、いつか日中友好の掛け橋にさせたい。
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