<ワールドカップ通信1998>

 日本、ワールドカップにおいて初勝利!!

第6報(1998.7.18掲載)
           text by 早川靖彦

W杯開幕戦、緒戦スコットランドに10−7で勝利。
はいっ、日本代表はさらっと勝ちましたよ。みなさんっ!!

終了直後にジワっとしてしまったのは僕のような年寄りだけでしょう。
なんたって、今まで計3回世界大会見て、90年オーストラリア・パースから足掛け8年、
計19試合全敗で、20試合目でついに得た勝利。
本当に長かったなあ、と。

だから、実力通りでしょう。みなさんが観戦していたら、これには勝てるだろ、と思うよ
うなゲームだったかもしれない。
それにしても、彼らが力を”普通に”出せたのは皆さんの応援を含むすべての環境と、選
手の自信が生み出したもの。
「当然だろ。」と「ついに勝ったあ!」の両方の気持ちがあるのが正直なところ。

<スコア>

 

1st

2nd

3rd

4th

TOTAL

JAPAN

2

1

2

5

10

Scotland

1

4

0

2

7

JAPAN得点者:AT柴田3、MF竹内2、MF神西2、
        AT小林1、MF瀬田1、MF大江1

最初の得点はSCT。1Q10分。直後に日本初ゴールをAT小林、1Q終了間際のMF
竹内ミドル決定。
2Qは倒れないMFに崩され4失点。Prince瀬田ミドル一発。2点のビハインドで
前半を折り返す。しかし「8−6」で勝つと思った。
3Q風邪でダウン気味だった大砲MF神西が出場。
咳込みながら(?)一発。AT柴田ねって決める。同点。
SCT・DFの雑さ、そして何より日本の緩急のついたチームOFFにSCTは個人技で
一発を狙うしかなかった。
再三、味方Gセーブ後のソムリエMF小田島の飛び出しがSCTを見事に撹乱していた。
これぞ「速」「早」ニッポン。

しかしSCT有名G・JohnMark(49歳!)がすごい。
まさにオリジナルStyleのゴーリー。
クロスを使うのは投げる時くらい。あとはカラダで止める。ただし何が入っているのか不
明だが、体にあたったシュートが、パコーン、と壁にあたったようにはね返る。それもほ
ぼ全てのセーブボールが・・・。セーブ率はピカイチなのだが、味方のボールになりにく
いのが難点。おかげで日本はゲームの70%の時間、ボールを支配していた。
(それでも、49歳って高校生の親くらい?やっぱりSuper)
4Q12分、コーチ陣の「時間を使え」の指示にも、MF大江が横仕掛けで逆転。
怪我の細田を欠いた日本DFだが、ウェポン吉留がボールを奪い、LM引地らが上がるパ
ターンで、常にそれからは日本ペース。
8−7まで追いつかれるが、AT柴田、MF神西の連続得点で勝負あり。

マンダウン・ファールがゼロ、人工芝への慣れ、はっきりしたDF方針の実行によるOFF
決定力不足補助、が日本の勝因。

日本の勝因。

開始直前MF永吉。イキ気味?


      選手&スタッフ  今回はAT植田、MF渡辺、DF細田が休み。
                    (選手登録26名中、毎試合23名出場可)
スタンドでデータ付けを淡々とこなす。ゲーム中、一喜一憂がまったく無し。
前半同点で、どう?「勝てますわ。DF弱いですもん。コーチにも落ち着いて
欲しいっす。(関西弁)」(MF渡辺)でもその目に落ち着きは・・・。

Scotland。やっぱり大きい。

アクエリアス作成中のMG田口

「外人にも飽きましたから、もう大丈夫っす・・」ちょっと眠そう。

AT柴田・御両親「NYに”たまたま”仕事があった
んです」(父)とのこと。(奥様同伴の、ですか?)
「直孝(ナオタカ)、速いわねえ、パパ?」(母)
「みんな速いよ」(父)「・・・・」(母)
「柴田君、早いっすよ。」(早川)
「そうですか!」(父母)

記念すべきスコアボード。

汗かいた手で握手しても気持ちいいのは、
こういう場面だけ?

LacrosseMakesFriends


TVインタビューを受けるHC大久保、AT柴田、DF山崎。
ヘッドコーチ大久保、カッコイイ!! が、実は38度の熱でやられていて
「なに言ったか覚えてない」らしい。
「まあとりあえず、だな?」(早川)
「おお」(大久保)
でも、やったな、大久保っ!立場が違えば、大宴会だよな、今晩?
「ドイツ、いいみたいだな?」(早川)
「おお」(大久保)
2年前のIRQ戦後、肩だけたたき合って、すれ違ったのを思い出す。
「次・・だな?」(早川)
「おお」(大久保)
まずは、おめでとう。

相変わらずマライアVoiceのDF山崎。
このゲーム中もボールBoyを感動させていた。(?)

新聞社の取材に答えるAT柴田、DF山崎。
先生に怒られているみたい。

3得点をあげたAT柴田。

MF原(94年組・帝京大出身)
「(試合前に)みんな熱くなり過ぎてた感じだったんで、
思うように点が取れなかったです。
大久保さんも心配だったと思いますよ。」
君はどうだったの?
「僕はもともと浮き沈みが無いんで・・」
一応聞いたの!デザインMac使い(?)の原でした。


*試合中の写真が無くてすいません。ビデオとってたんで・・・。

*ファンメール、本当にみんな感謝しているようです。
 ただ、ご自分のお名前もなるべく明記してください。所属チーム名なども含め。
 何も無いと、僕が選手激励のために作ったんじゃないの?と思われるので。
 何か理由があれば別ですが・・・。

*「この人の」「あの国のOOを」など、取材の希望にもできるだけ応じますので、
 一応送ってみてください。(これは無記名でも結構です。)

   ファンメールE-mail:yasjla@ac.mbn.or.jp


Copyright(C)@Japan Lacrosse Association1998.7.18