ラクロス女子日本代表

レポート Vol.15

2005年7月1日（金）

　試合のない今日は、明日のPOOL A昇格を賭けた決戦に備えての、まさに最終調整が行われた。午前中は軽い練習、午後はフリーでそれぞれ体を休めてリフレッシュし、21時からミーティングが行われた。

　
　午後の自由時間、石渡素子（モトコ）ACと佐藤壮（タケシ)ACは、休憩もそこそこにコーチ部屋にこもって、スマイルワークス社のソフトを使ってビデオの編集をしていたのだった。

　内容は、スコットランド戦、ウェールズ戦でのファインプレーのダイジェスト。スパイダーで相手のパスを狩るシーン、速攻で美しくかつ格好良くシュートが決まるシーンなどが
「Queen」の曲に載せて次々に映し出される。素晴らしいプレーが起こるたびに選手達は、「おぉーーー！！」と感嘆の声を上げて拍手。今見ているその素晴らしいプレーこそ、自分達で生み出したものなのである。いいイメージ、勝つイメージを植え付けようというコーチ陣の思惑は、見事にハマったようだ。

　石川貴一（タカイチ）AC、「確かに4位以上の目標は出来なかったが、世界的に見れば”POOL Aの4位と5位”って変わらない。それくらい、POOL AとPOOL Bは違う。すごく誇りだし、大きなチャンス。ここで全てを出さなかったらいつ出すというくらいだ。明日。大漁旗集合前、絶対に体力技術以外で相手に負けないという気持ちを固めて来てほしい。」

　石渡素子（モトコ）AC、「今後3年間の日本ラクロスを占い、印象を決定づける試合。ここでまたPOOL Bになってしまったら、”頑張ったね”で終わってしまう。勝ってPOOL Aに入れば、今後国際試合などで日本を見る目が変わる。日本の価値が変わる。みんなが頑張った結果が今後の日本の強化につながる。この中から何人が次（2009年世界大会）に残るか分からないけど、そういう責任、ミッションを背負っている。ウェールズの”POOL Aに残りたい”という言葉。格好悪いけど、プライドをかなぐり捨てたその根性は半端ない。ちょっとでも私達に浮ついた気持ちがあったら、絶対に明日は勝てない。そういう気持ちを持って明日は闘おう。」

　ダイジェストビデオとスカウティングの編集ビデオを見た以外は、決戦の前夜にしてはミーティングは短かった。嵐の前ぶれ。そんなものなのかもしれない。というよりも、やるべきことはすでに何度もやっていることであり、互いに分かりきっているのである。あとはそれをいかに試合60分間、自分に負けることなく出し続けられるか・・・。つまり、日本の強化方針としてきた「Speed Stamina Spirit」の「Spirit」の部分をどこまで高められるかの勝負となる。「一度勝った相手にもう一度勝つ」という、日本のラクロスが世界で上を目指すにあたり呪縛ともなっている課題への挑戦でもある。

　

　

高田静江（シズエ）HCのコラム　「異体同心」

“GO NAVY BEAT ARMY”という言葉にかけて
“GO CANADA BEAT JAPAN”と欠かれた紙が
ドイツ・カナダのフロアーに貼られていた。
ジョークまじりのこの言葉。
今までは、ジョークにもされない存在であった日本女子ラクロスが
この大会の話題となり、カナダを本気にさせた。
13-11、2点差・・・　悔しい・・・
世界大会はまだ終わっていない。
前大会、予選リーグを勝ったスコットランドに順位決定戦で負けたという事実。
同じ相手に2度勝つという壁を乗り越えなければならない。
“勝つ”と決めて闘う。“闘い続けた人が勝つ”ことを証明するために。
最後まで全力で闘う！
「今日を勝て！明日を開け！！」

　

Photo & Report by 日本ラクロス協会広報部・橋本薫

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	午後の自由時間、石渡素子（モトコ）ACと佐藤壮（タケシ)ACは、休憩もそこそこにコーチ部屋にこもって、スマイルワークス社のソフトを使ってビデオの編集をしていたのだった。　内容は、スコットランド戦、ウェールズ戦でのファインプレーのダイジェスト。スパイダーで相手のパスを狩るシーン、速攻で美しくかつ格好良くシュートが決まるシーンなどが「Queen」の曲に載せて次々に映し出される。素晴らしいプレーが起こるたびに選手達は、「おぉーーー！！」と感嘆の声を上げて拍手。今見ているその素晴らしいプレーこそ、自分達で生み出したものなのである。いいイメージ、勝つイメージを植え付けようというコーチ陣の思惑は、見事にハマったようだ。


石川貴一（タカイチ）AC、「確かに4位以上の目標は出来なかったが、世界的に見れば”POOL Aの4位と5位”って変わらない。それくらい、POOL AとPOOL Bは違う。すごく誇りだし、大きなチャンス。ここで全てを出さなかったらいつ出すというくらいだ。明日。大漁旗集合前、絶対に体力技術以外で相手に負けないという気持ちを固めて来てほしい。」

	石渡素子（モトコ）AC、「今後3年間の日本ラクロスを占い、印象を決定づける試合。ここでまたPOOL Bになってしまったら、”頑張ったね”で終わってしまう。勝ってPOOL Aに入れば、今後国際試合などで日本を見る目が変わる。日本の価値が変わる。みんなが頑張った結果が今後の日本の強化につながる。この中から何人が次（2009年世界大会）に残るか分からないけど、そういう責任、ミッションを背負っている。ウェールズの”POOL Aに残りたい”という言葉。格好悪いけど、プライドをかなぐり捨てたその根性は半端ない。ちょっとでも私達に浮ついた気持ちがあったら、絶対に明日は勝てない。そういう気持ちを持って明日は闘おう。」

ダイジェストビデオとスカウティングの編集ビデオを見た以外は、決戦の前夜にしてはミーティングは短かった。嵐の前ぶれ。そんなものなのかもしれない。というよりも、やるべきことはすでに何度もやっていることであり、互いに分かりきっているのである。あとはそれをいかに試合60分間、自分に負けることなく出し続けられるか・・・。つまり、日本の強化方針としてきた「Speed Stamina Spirit」の「Spirit」の部分をどこまで高められるかの勝負となる。「一度勝った相手にもう一度勝つ」という、日本のラクロスが世界で上を目指すにあたり呪縛ともなっている課題への挑戦でもある。



高田静江（シズエ）HCのコラム　「異体同心」

	“GO NAVY BEAT ARMY”という言葉にかけて “GO CANADA BEAT JAPAN”と欠かれた紙がドイツ・カナダのフロアーに貼られていた。ジョークまじりのこの言葉。今までは、ジョークにもされない存在であった日本女子ラクロスがこの大会の話題となり、カナダを本気にさせた。 13-11、2点差・・・　悔しい・・・世界大会はまだ終わっていない。前大会、予選リーグを勝ったスコットランドに順位決定戦で負けたという事実。同じ相手に2度勝つという壁を乗り越えなければならない。 “勝つ”と決めて闘う。“闘い続けた人が勝つ”ことを証明するために。最後まで全力で闘う！「今日を勝て！明日を開け！！」