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 Women's Japan Lacrosse National Squad

世界大会・現地レポート
レポート Vol.9
2005年6月25日(土)
 
濱田 グラウンドボールを追う、#12 濱田亜衣子(ルイ)。
ハーフタイムでは、「ミスがただのミスなのか、どうしてこうなったのかとか、そういうところにこだわってフィールド内でコミュニケーション取ろうよ」と訴えていた。
和田 “史上最強のレフティーモンスター”#16 和田亜紀子(ドン)、試合終了直前にとどめの一発を撃ち込む。この試合では6ゴール3アシスト、フィニッシャーとしてだけでなくアシストの正確さにも定評がある。
試合終了 試合は27-1で日本の圧勝。しかしニュージーランドも、ディフェンス面に頼りなさは否めないものの、身体能力の高さはさすがオーストラリアに近い国だけあって相当なものを持っていると思われる。今後油断できない相手であることは間違いない。
藤井GM・コニー氏・高田HC 試合後、藤井あけみ(トーイ)GMと高田静江(シズエ)HCが涙をぬぐっているので、「勝利に泣くのにはまだ早くないか?」と思いつつ近寄っていってみると、1993年に初めて日本代表が結成された時にヘッドコーチを勤めたConie LanzlさんがU.S.Lacrosseの殿堂としてPlayer of the Matchの選考委員を勤めており、記念品のプレゼンターとしていらしていたのだった。
Conieさんは当時強化指定選手だった教え子の二人のことを覚えており、話しかけてくれたらしい。感動の再会だったのだ。Conieさんは、「パスを始めスキルの全ての面で日本は本当に成長したわね。あのオールコートのゾーンディフェンスも大好き。」と日本の成長を笑顔で喜び、「私が昔教えたあなたたちが大きくなって、こうやって後進を育ててくれていることが本当に嬉しい」と語った。高田静江(HC)は、「Conieがパスとスティックワークを特に練習しなさいって何度も言ってくれたから、だからこのチームでもそれを沢山練習したの!Conieの存在があるから、私は今もラクロスを続けているの。」と感激を隠せない様子だった。
POM・川辺 Player of the Matchには、#5 川辺美穂子(アキラ)が選ばれた。
Conieさんが初代日本代表ヘッドコーチだったことが場内にアナウンスされると、日本の選手達は「えーーーーっ!!すごい!」と盛り上がった。そんな彼女から現代表のキャプテンに賞が贈られるシーンは、何とも感動的で意味深く、鳥肌が立ってしまった。Conieさんから記念品を贈呈され、「本当に嬉しい!!やったー!!」と万歳。Conieさんは川辺の選考理由について本人に「あなたは素晴らしいキャプテンシーだった。この試合で日本が攻められている時間は少なかったのに、あなたは日本が攻めている時間も常に守備の準備の声を出し、周りとコミュニケーションを取って集中を絶やさなかった。それが一番出来ていたのがあなただったのよ」と語り、「でも私、この試合でシュートも決められなかったし、ボールはぽろぽろ落としたし、ミスばかりでした。」と振り返る川辺に、「自分の一番求められている役割をしっかりと全うできていれば、そんなことは関係ないの。気にしなくていいのよ。日本のチームをしっかりとまとめなさい。頑張ってね。」とまるで母親のような眼差しで語りかけていた。
 Conieさんは、川辺以外に印象的だった選手として、#13 塙妙子(タエコ)、#16 和田亜紀子(ドン)の名前を挙げた。二人とも外国人にはない動きをし、役割が特に明確な存在として目に映ったようだ。それ以外にもゴーリーの#1 西村麻希(マキ)、#2 豊田亜友子(トヨ)のゴールサークルを飛び出したフィールドプレーを褒め讃えていた。特に#1 西村はこの試合で、ゴールサークルから走り出て、ディフェンスを二人、アタック顔負けのダッジで抜き、ハーフラインを超えた仲間にパスを出し、そのまま#15 山田幸代(サチ)のシュートにつながったプレーで観客を沸かせていた。
スコアボード 緒戦3試合、日本の二桁勝利を刻んでいるスコアボード。明日はロースコアでも何でも良い、とにかくスコットランドより多いスコアが表示されていることを願う。
石川AC家族 石川貴一(タカイチ)ACを囲んで、お母様、愛息J君、奥様。
一家で応援に来て下さり、大会中はさぞ心強いことだろう。
渡辺 キッズ達にサインサービスをする#3 渡辺奈緒(ワタ)。
この3試合で日本のファンは地元でも確実に増えて来ている。会場内を歩いていると「Go JAPAN!」と声がかかるし、「Fast&Smart!」と日本のプレースタイルや戦術を好んでくれる方も多い。


Photo & Report by 日本ラクロス協会広報部・橋本薫

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