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 Women's Japan Lacrosse National Squad

世界大会・現地レポート
レポート Vol.8
2005年6月24日(金)
 
  だがドイツの反撃もここまで。
  ラストは、エース#16和田亜紀子(ドン)がとどめの1対1シュートを決め、17-2で2戦目も圧勝を収めた。
濱田 所属チームCHELのチームメイトに挨拶に行く濱田亜衣子(ルイ)。
今日もスパイダーの申し子として、危険察知能力をいかんなく発揮して逆サイドからインターセプトに向かうなど攻めの起点として大活躍。コーチ陣からもMVPだと褒められていた。
ゴーリー・レクチャー 試合後、石川貴一(タカイチ)ACからレクチャーを受ける豊田亜友子(トヨ)と西村麻希(マキ)。
POM・塙 今日のPlayer of the Match は、グラウンドボール処理や仕掛けの1対1などで自分の役割をしっかりと果たし、動きの目立っていた#13塙妙子(タエコ)。「ヨユー」のポーズで。
徳永&ご両親 ダウン時、観にいらしたご両親と共に、徳永志帆(シホ)。
佐藤AC 夕食を挟んで、20時よりミーティング。
ビデオは見ず、ドイツ戦をグラウンドボール数、ターンオーバー数などの細かく分かれたデータで振り返り、圧勝の裏に隠された日本の弱点、次の試合で克服すべき部分を洗い出した。その上で、佐藤壮(タケシ)AC、「まだまだ最速最善ではない。ミスが多かったということは、丁寧さが足りない。パスの選択だけでなく、パスなのかランなのか、速攻でなくスローブレイクでいくのか?という判断のあとに丁寧さを出す。それが明日の課題。」と語った。
 石川貴一(タカイチ)ACは、「今日の“勝ち”が、“ただの勝ち”なのか、“4位が狙える勝ち”なのか、もう一度考えよう。まだまだ実力出し切れてないよね。この勝ち方が自分たちの実力だと思ってほしくない。まだ本当の姿出せていない。」

ミーティング 高田静江(シズエ)HCは、「もっとみんな近寄って話そう」とわざわざ椅子と机を真ん中に寄せ、約10分間に渡ってこれから戦う上での気持ちの持って行き方、気持ちのプレーでの出し方について語った。「“4位以上”を取りたいなら、みんなもう一枚皮を破らなきゃ。コーチはもう、みんなに言ったことを「信用して」って言うしかない。でも、君たちを私達が信じるとしたら、それは君達の言葉じゃない。「メダル欲しい」「4位欲しい」そういう言葉じゃなくて、それをグラウンドで見せてほしい。プレーする姿だけでいい。言葉なんていらない。口だけじゃなくて結果。闘争心。感情を、もっと勝ちたいという気持ちを、もっとグラウンドで出すこと。4位以上になりたいという気持ちを、グラウンドで出すこと。それが君たちに必要な最後のコミュニケーションじゃないかな。」

「最大の敵は自分。ラクロスのことじゃないことでも、小さなことにイライラしたり、些細なことが気になったり・・・そういう自分に勝つこと。気になることがあったら、その対象を責めるんじゃなくて、そういうことが起こらないようにカバーし合えば良い。そういう意味での団結力を持つこと。みんなすごくいい子だから。それはもう分かってるから、もう一枚皮を破っていいから。今のところ、国内でスクリメッジをしてきた時と同じような点差での圧勝になっているけど、1点が重い試合、これを落としたら4位にはなれないっていう紙一重の試合が必ず来る。本当の意味でのワールドカップが、急に来るから。すっごく苦しいと思う。でも、絶対楽しいはずなの。この1年間、それを待ってたんだよね?すっごい苦しいけど、絶対楽しいはずなの。これを待ってたの。勝たなきゃいけないの。頑張ろう。」最後の方は語尾を強めながら、いつものように一人一人の目を見つめ、選手達の心に語りかけた。

 ミーティング部屋から宿泊している寮への帰り、川辺美穂子(アキラ)Capが、「静江さんて・・・本当にすごいよね、尊敬する。どうしてこんなに選手達の今の心の状態がわかるんだろう。」と言った。隣を歩く小林絹枝(キム)も、「チームに合流したのは昨日なのに、まるで最初から一緒にいたみたいに私達のことわかっていますよね。」と同意した。何故こんなにも高田HCは選手達の気持ちがわかるのか?明日から始まる高田HCの大会コラムで、その答えを探ってほしい。

馬渕TR 23時過ぎ、馬淵博行(マブ)TRがチームに合流!
ようやく日本代表全員が揃った。時差ボケと戦いつつも、早速、早川亜希(アキ)STRからこれまでの状況を教えてもらい、情報を共有する。
 明日はチーム全員が揃って初めて迎える試合、対ニュージーランド戦。勝つのは前提、「4位につながる試合」をしたい。一人一人の皮を破った姿をグラウンドで見せてほしいと思う。


Photo & Report by 日本ラクロス協会広報部・橋本薫

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