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 Women's Japan Lacrosse National Squad

活動レポート
 
2005年5月1日(日)  練習会&スクリメッジ
於:東京・駒沢オリンピック公園第1球技場
 

  3日連続の練習会最終日。選手達は疲れも見せずに朝から集合し、今日の練習会でもミーティングからスタートした。
  ミーティングではとても興味深い事が議論されていた。「世界大会の本番でEnglandと対戦。それに勝てば目標でもある4位が獲得出来る。この試合でラスト10分、日本は負けている。皆は、その時の点差がいくつまでだったら逆転の可能性を信じて戦い続けられるか?」この質問に対しての答えは4点、5点、8点など選手によって様々であった。
  この質問の意図は高田静江(シズエ)HCによると、「自分達の持っている戦術では何分で何点取れるのか?」という事を明確に持って欲しいという事だったようだ。

 
(1) ウォームアップ、ボールタッチ(カナディアン)
  いつも通り、カナディアンでアップを始める。最近ではこういったアップのメニューから細かい動きのすり合わせの練習になって来ている。「今パスは欲しかったor欲しくなかった」「今なぜ自分でシュートを打たなかったのか?」などお互いに確認し合っていた。

確認

練習の合間に選手同士で確認をする。
左から小林絹枝(キム)、和田亜紀子(ドン)、上井華奈(ウー)。

 
(2) スローブレイク
  このメニューでは、速攻というシチュエーションでATが上から下りてくるが、速攻が上手く決まらずボールがゴール裏に1回落とされる。しかし、そこで落ち着かせるのでは無く流れを止めずに攻め続けるという練習だ。セットの形は、ゴール前にAT/DFが3組、上にボールキャリアのAT1人、その同ラインにATがまた1人、ボールキャリアに抜かれている状態でスタートするDFが1人である。つまりは5対4の状態だ。5対4の状態であるから、必ずどこかに2対1の状況があるはずである。そこを確実に活かす事が得点のチャンスに繋がって行く。

スローブレイク

オレンジのペニーがAT攻撃選手、白のペニーがDF守備選手。

「ボールがゴール裏に落とされた時に、上で誰にシュートを打たせ、どこの空間を使うのか?の共通理解をより早くする。またその人のために周りはスペースを開け5人で1点を取ろう!」などの声が佐藤壮(タケシ)ACから飛んでいた。また、DFの守備選手に誰が攻撃で活かされる選手なのかバレない様に、その回に自分が活かされる選手になった時にはそのAT攻撃選手がセットの前に自分で「ファイトー!」という声を出して皆に知らせる事などしていた。

 
(3) 対U21日本代表とのスクリメッジ(30分×2本)
  午前中の練習が終了し、1時間ばかりの昼食休憩をはさみ、いよいよ午後はU21日本代表とのスクリメッジである。
  U21とは3月にも1度スクリメッジを行っている。今日のスクリメッジでは、女子(フル)代表側が12点ビハインドの状態でスタートするというシチュエーションを設定した。60分で12点を逆転させる試合、つまり5分に1点ずつ得点していけば良い。自分のチームが失点したなら5分に2点の計算だ。常にシチュエーションを意識しようという声がコーチ陣から出ていた。
ニッポン!! 試合前に全員で円陣を組み「ニッポン!!」の掛け声。
ドロー いよいよ試合開始のドロー。
  ゲームは、日本代表補欠選手のU21代表・三浦朝(トモ)が速攻を決め、U21チームが先制点を挙げる。その後も女子代表チームはボール保持時間も長く攻め続けるが、U21チームも粘り強くゴール前を守り続ける。

U21女子代表

 

大学3年生で唯一の日本代表補欠選手である、三浦朝(トモ)と大迫美季(ミキティー)はこの日は、白ペニーのU-21チームとしてスクリメッジに参加。

スクリメッジ  その後、女子代表も上井華奈選手が1点を返し同点にするが、その後すぐにU21代表も得点を返し、U21がリードをする。U21は何度も良い速攻の形を見せ、3月に対戦した時よりもチームとしての完成度が格段に上がっていた。さらに、U21がセットプレイで得点を決める。代表もさらに上井選手が得点を決めるが、U21に1点のリードを許してしまう。前半15分程の所で、U21がタイムアウトを取る。
  タイムアウトでは、ボールキャリアの判断の遅さ、相手DFの目をボールでもっと動かす事などがコーチ陣から指示された。
  タイムアウト後には、女子代表チームが6点連続で得点を重ね、一気に波にのる。しかし、必死でくらいつくU21も速攻を決め前半終了した時点で、(女子代表)9対(U21)17の点差。(U21には最初から12点のリード有りの状態)
スクリメッジ U21も粘り強いDFを見せる。
1対1  ハーフタイムには、ボール保持時間・攻めの時間も長いのに攻められると簡単に失点しまう事などの反省が挙げられ、修正・確認をしていた。また、12点ビハインドのシチュエーションから、あと後半30分で8点取り同点、9点で逆転という設定を確認していた。
  後半がスタートすると、女子代表は、午前中に練習をしたスローブレイクなども利用し得点を積み重ね、ラスト13分程の時点で19対19の同点に追いついた。
  U21も最後まで積極的に攻め続け、なかなか女子代表チームにリードを許さない。しかし、最後には女子代表が意地を見せ、(女子代表)23対(U21)20で終了した。(ビハインドが無いスコアでは23対8)
コーチ陣 ベンチから指示を出すコーチ陣。
観戦 本日も多くの人が観戦しに来てくださっていた。本当にありがとうございました。

 

Photo & Report by 日本ラクロス協会広報部「.Relax」編集部・力石優子

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