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 U-21男子日本代表

ゲームレポート 「決勝戦/4月7日」

  U21日本代表 vs U21オーストラリア代表

スコア
20min.×4Q
1Q
2Q
3Q
4Q
total
Japan U21
2
1
1
2
6
Australia U21
5
3
4
3
15

Japan U21得点者
#6 松下 立(3)
#12 関根 幹祐(2)
#22 木村 遼


  オセアニア独特の大きな空の下、ASPAC最終戦である決勝戦の U21日本代表 vs U21オーストラリア代表が行われた。
  この日は休日ということもあり、観戦に訪れた人も少なくなかった。小さい子供がスティックで遊んでいる様を見ると、文化としてのラクロスを思う。

 大会を通してオフェンス局面では「コミュニケーションをとること」と、「”三人目のプレーヤー”の動き」、ディフェンス局面では「守るのではなく奪うこと」、に焦点を当ててきた。その集大成を見せることができるかに勝利の鍵は握られていた。

決勝戦決勝戦

1クォーター。
  オーストラリアのライド網をなかなか破れず、オフェンスにボールをつなげられない。決勝戦ということで硬くなっていたのか、リズムを崩した日本は立て続けに失点を許してしまう。
  また、日本の十八番であるブレイク攻撃も対策をとられてなかなか爆発できない。さらに、前回の試合同様、ロングスティックによるプレッシャーでパスの線を分断され、思うように攻撃をさせてもらえない。苛立つ中、MF関根選手とDF木村選手が気を吐きなんとか二点を返し、2-5で1クォーターを終える。
  大会を通じて活躍した二人のゴールで形勢逆転をはかりたいところである。

決勝戦決勝戦
決勝戦決勝戦

2クォーター。
  オーストラリアDFの激しいプレッシャーで自分たちの形がつくれない日本は、次第に自らイージーミスを連発し、相手にボールを渡してしまう。また、なんとか作り出した決定的なチャンスをゴールに結びつけることができない。シビアな試合においては一つの小さなミスさえも相手に主導権を渡してしまう。それが続くと・・・。
  ディフェンスシーンではボールを奪うシーンは多く見られるものの、オフェンスにつながらず、度々相手に得点を許す展開となってしまっていた。

 前半を終え、3-8と大きくリードを許してしまった。

決勝戦決勝戦

 一度相手に与えた主導権を奪い返すのは難しく、3及び4クォーターも守備に忙殺され、結局6-15で完敗を喫した。終始リズムを取り返せずの完敗であった。

 この日、なんとなくではあるが、世界との差が何であるかを見たように思う。それは非日常であるU21活動ではなく、日常である大学での練習にあるのだと。今日のこの試合の勝負を決定的に分けたのは、戦術や作戦というよりは「当たり前のことをいかに当たり前に行うか」という点であったと思う。パスをボックスに投げる、コースにシュートを打つ、目の前のボールをすくう・・・。当たり前とされることを、いかに高い水準で習慣化していくかが、世界と戦う上でキーになるのではないかと思う。

 大会を通じて様々な経験をした選手には、今回わかったであろう世界との距離感を常に意識して、日常の練習に取り組んでもらいたい。

決勝戦決勝戦
決勝戦決勝戦


Report:U21男子日本代表アシスタントコーチ・栗原望
Photo:U21男子日本代表マネージャーリーダー・井出麻美

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