Go To TOPPAGE Japan Lacrosse National Championships 2008

第19回ラクロス全日本選手権大会第19回ラクロス全日本選手権大会

日時:2008年12月13日(土) 11:00試合開始
場所:東京・江戸川区臨海球技場

男子1回戦 東京大学(関東学生2位) vs RAGGAMUFFINS(クラブ2位)

東京大学 vs RAGGAMUFFINS東京大学 vs RAGGAMUFFINS

スコア

チーム
1Q
2Q
3Q
4Q
TOTAL
東京大学
1
0
2
2

5

RAGGAMUFFINS
1
2
1
2
6

東京大学 vs RAGGAMUFFINS東京大学 vs RAGGAMUFFINS

得点者

東京大学 RAGGAMUFFINS
#5 中島 (2) #4 小林智彦 (1)

#75 坂井宏成 (2)

#5 吉丸健一郎 (1)

#30 織田健太朗 (1) #6 村松哲周 (1)
- #12 岡田浩明 (1)
- #41 及川卓 (1)
- #88 鈴木孝佳 (1)

*()は得点数

東京大学 vs RAGGAMUFFINS東京大学 vs RAGGAMUFFINS

審判

主審
藤田薫信
副審
田中覚
金子剛之
CBO
林拓史
BM
廣瀬隆二

ゲームレポート

 雲の隙間から所々日の光が差し込み、海の浜風から肌寒さを感じる中、東京大学 対 RAGGAMUFFINSの試合が始まろうとしている。
  試合前に東京大学 #8木名瀬邦彦主将は「相手はクラブチーム。格上なので挑戦していく。」と語り、RAGGAMUFFINS #42横田亮二主将は「昨年も出場し学生と当たったが、1点差の勝利だった。学生だからではなく、一戦必勝のつもりで今年も挑む。」と語った。

東京大学 vs RAGGAMUFFINS そして、11時フェイスオフの笛が鳴った。最初にボールを制したのは、東京大学。開始早々にRAGGAMUFFINSのスラッシングにより1分間のマンダウンディフェンスになってしまった。しかし、RAGGAMUFFINSゴーリー#53宇田川和彦選手は、3本のショット放たれるも身体を張ってセーブし、最初のピンチを凌いだ。その後は、両チームともチャンスは作るも、そのチャンスを中々生かせないままいた。そして、第1クォーター開始10分、ついに試合は動き出した。まず、先制したのはRAGGAMUFFINS。左サイドの#6村松哲周選手から、ゴールポスト右のクリース際にポジショニングしていた#12岡田浩明選手へパスが繋がり、ダイレクトシュート。そのシュートが見事に東京大学のゴールネットを揺らした。その後開始17分、負けじと東京大学#30織田健太朗選手が左裏からの1対1を仕掛け、ディフェンスの選手を抜き去りゴールを決めた。そして、第1クォーターは1-1の同点で終了した。

 第2クォーターは立ち上がりから、両者とも攻めづらそうにしていた。東京大学は積極的にRAGGAMUFFINSディフェンスに攻め入るも、的確なポディショニングでゴールを守られ、中々突破の糸口を見つけられずにいた。だが、RAGGAMUFFINSも攻められ続けるも、黙ってはいない。開始11分東京大学のパスミスを拾い、一気にブレーク攻撃を仕掛けた。ミッドフィールダーの選手から、#6村松哲周選手へパスが渡り、ゴール裏から右サイドの#5吉丸健一朗選手へパスが繋がりシュート。そのまま、東京大学のゴールネットにボールが突き刺さった。まさに、試合前にRAGGAMUFFINS#42横田亮二主将が話していた、「相手よりも一歩早くつめる。」と言っていた通り、相手のミスを逃さず得点に繋げることとなった。更に開始13分、#6村松哲周選手が得点を重ねた。そして、3-1のまま前半終了のホイッスルが鳴った。

東京大学 vs RAGGAMUFFINS東京大学 vs RAGGAMUFFINS

 第3クォーター開始1分、東京大学がフェイスオフを制し、#75坂井宏成選手が左上からの1対1を仕掛け、RAGGAMUFFINSディフェンスを抜き去りシュートを決めた。後半開始早々の出来事に観客は大いに沸いた。更に畳み掛けるように開始9分、東京大学#5中島選手が左上からの1対1を仕掛けた。そして1人抜き去り、ディフェンスの選手が援護に行くも間に合わず、そのままゴール右隅へとボールは吸い込まれていった。ついにここで、東京大学がRAGGAMUFFINSに追いついた。しかし、これ以上勝手は許さないと言わんばかりに、RAGGAMUFFINSは開始17分、またしてもブレイクから、左サイドのアタック#6村松哲周選手にボールを渡し、右サイドの88鈴木孝佳選手がパスを受けて、東京大学のゴールにシュートを決めた。両者一歩も譲らない展開の中、4-3で第3クォーターを終了した。

東京大学 vs RAGGAMUFFINS 第4クォーター開始1分、第3クォーターからの流れをそのままに、RAGGAMUFFINS #41及川卓選手がシュートを放ち、ゴールを奪った。更に開始4分、#12岡田浩明選手が1対1で右上から東京大学ディフェンスを崩しに掛かかった。1対1のまま、ゴール裏に走り抜けるかかと思われた。がここで相手の意表を突き、振り向きざまにクリースの位置にポジショニングしていた#6村松哲周選手に絶妙なパスを通した。間髪いれずに、左サイドにの#4小林智彦選手にパスを渡し、シュート。ボールはゴールネットを揺らした。そして続けざまに、開始8分、#12岡田浩明選手がシュートを決め、東京大学に対し、ダメ押し点を奪ったかに思われた。しかし、ここで東京大学ベンチから、岡田選手のスティックに対して、スティックチェックの要請があった。結果は違法と判断され、得点は無効になってしまった。ここでRAGGAMUFFINSは、3分間のマンダウンディフェンスを強いられることになった。この機を逃さず東京大学は、開始10分#75坂井宏成選手が本日2得点目となるシュートを決めた。しかし、RAGGAMUFFINSも東京大学の猛攻をなんとか抑え、エキストラを終えた。その後も両者一歩も譲らない攻防が続いた。しかし、まだ東京大学の勢いは衰えてはいなかった。開始18分、東京大学#5中島選手が今日2得点目を挙げた。これで点差は1点。さあいよいよ大詰めと言わんばかりに、更に両チームの鬩ぎ合いは激しさを増していった。だが、東京大学の必死の攻撃も、これまで激しい戦いを重ねてきたRAGGAMUFFINSの固い守りに阻まれ、追いつくことはなかった。

 試合後のインタビューで、RAGGAMUFFINS#42横田亮二主将は、「今回もまた、1点差の勝利でした。まだまだ僕たちのラクロスは出来ていません。準決勝までは、あと1週間あります。更にこれから、今日の試合で出た修正点を詰めていきたいと思う。」との語った。また、RAGGAMUFFINS#6村松哲周選手は「普段からディフェンスを引き出して、ディフェンスが少しでも目を切っているなら、そこにパスを出すように意識している。それが、今日の得点に絡むプレーに大きく関われた要因だと思う。次の相手は関東学生チャンピオンの慶應義塾大学だ。社会人は体力がないなど言われているが、大学生に兎に角走り負けないようにプレーしたい。」と語っていた。

 次も、ハイレベルな戦いを期待したい。

 夏草や兵どもが夢の跡・・・。

 

Report:赤沼達彦(国士舘大学)
Photo:日本ラクロス協会オフィシャルフォトグラファー・海藤秀満

 

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