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第20回関東学生ラクロスリーグ戦・男子準決勝第2試合

早稲田大学[1部Bブロック1位] vs 慶應義塾大学 [1部Aブロック2位]

日時:2007年11月17日(土)17:30試合開始
場所:東京・大井ふ頭中央海浜公園第二球技場

早稲田大学vs慶應義塾大学早稲田大学vs慶應義塾大学

ゲームレポート

 すっかり日も落ちて肌寒くなってきた大井ふ頭中央海浜公園第二球技場。決勝進出のもう一つのイスを賭けて、早稲田大学(以下、早稲田)対慶應義塾大学(以下、慶應)の試合が行われた。昨年は決勝で激突した両者だが、今年は一方しかその舞台に立てない。軍配は果たしてどちらに上がるのか・・・。

早稲田大学vs慶應義塾大学第1クォーター)
  試合開始のフェイスオフは早稲田#31岡本丈が制した。だが慶應DFがボールを奪い反撃に転じる。早稲田もすぐにボールを奪い返し、両者ターンオーバーを繰り返す落ち着かない立ち上がりとなった。ようやくボールが落ち着き、早稲田の最初のオフェンスで#51田原寿也がファーストシュートを放つ。立て続けにシュートを撃ち、流れを掴みたい早稲田だったが、慶應がボールを奪いオフェンスへ。早稲田DFの隙をつき#91本下純がフリーでシュートを撃つが、これはゴーリー#45小野大樹がファインセーブ、その直後、早稲田もブレイクからシュートを放つが決まらない。両者とも譲らない一進一退の攻防が続いた。そんな中、早稲田のファウルで慶應のエキストラマンオフェンスになる。ここは早稲田が守りきるが、流れは慶應に傾きかけていた。そしてついに7分、素早いリスタートから慶應#9継渉がゴールを奪い均衡を破った。さらに、10分にはMFの#12関根幹祐がゴール裏から1対1を仕掛け相手を抜き去り、上がり際を巧みに決め加点した。続くフェイスオフは早稲田が獲り、その後のオフェンスでは#42荻原史暁を中心にシュートも撃つが、強固な慶應ディフェンスの前に決定機を作れない。慶應も再三のチャンスに#42市村賢を中心にシュートを放つが、なかなかゴールを捉えることができない。しかし、クオーター残り1分、慶應#22倉本正幸がゴール裏からの1対1で相手DFを引きつけ、クリースでフリーになった#10長雅之へパス。これを確実に決めて3点差としクォーターを終えた。

第2クォーター)
  最初のフェイスオフは、またも#31岡本丈が獲り早稲田ボールに。だが、慶應はDF#21小原豪を中心に執拗にプレッシャーをかけ好機を作らせない。#51田原寿也が強引にシュートを撃つもゴールを捉えることができない。一方の慶應は、早稲田のクリアーミスから無人のゴールにシュートを放つが、こちらも絶好機を決めることができない。直後に早稲田は痛恨のファールを犯してしまい、慶應のエキストマンオフェンスになる。1度は防ぐもののミスから再度慶應ボール。ATの#9継渉が正面から強烈なシュートをゴールに突き刺し、4点目を奪った。何とか得点を奪いたい早稲田は、#42荻原史暁が立て続けにシュートを放つが、いずれもネットを揺らすことはできない。クオーター残り5分、攻めあぐねていた早稲田にチャンスが訪れる。慶應のファールでエキストラマンオフェンスになり、#1加藤憲一のパスを#10塩崎拓が決めて1点を返す。その後、慶應は再三の攻撃を仕掛けるが、早稲田がこれを凌ぎ切り前半を終える。

早稲田大学vs慶應義塾大学早稲田大学vs慶應義塾大学

第3クォーター)
  早稲田が序盤から攻め立てる。フェイスオフを獲り、AT3人が決定機を作り立て続けにシュートを放つが、慶應はゴーリー#1岩本海介のファインセーブなどで得点を与えない。ファールを機に流れは慶應へ。#12関根幹祐らがゴールを狙うも、早稲田はゴーリー#45小野大樹の活躍もあり得点を許さない。慶應は、クリアから#23内海拓也が巧みにプレッシャーをかわして前にパス。これを受け取ったDF#17坂野恒平が、追いかける早稲田DFを振りきりゴール前に持ち込んでシュート。これが決まり点差は4点に。さらに慶應の猛攻は続く。U-21の代表経験のある#12関根幹介を中心に攻め立て、14分には#22倉本正幸からのパスを#9継渉がクリースでもらい確実に決める。その後は、両者決定的な場面を作りながらも得点を奪えず、1-6のまま最終クォーターへ。

早稲田大学vs慶應義塾大学第4クォーター)
  何としても追いつきたい早稲田は、DFの#16野口洋平、#13池田龍則を中心に果敢にボールを奪いにいくが、なかなか奪えずにファールが増えてしまう。再三のエキストラマンオフェンスのチャンスを得た慶應は、#12関根幹祐が豪快なシュートを決めて突き放す。あきらめない早稲田は、#51田原寿也がシュートを放つも、ゴーリーのナイスセーブにより得点を奪えず。その後も#42荻原史暁が一人で強引にシュートを撃ち、さらに#10塩崎拓、#15松本真吾らがシュートを浴びせるが、ネットを揺らすことはできない。素早い展開から絶好のチャンスを作るも、ゴールに嫌われてしまう。逆に慶應は、ボールを奪うと素早くつなぎ、#22倉本正幸がDFをかわしてゴール。とどめと言える8点目を奪った。残り時間2分、1点でも返したい早稲田は、#16野口がクリアから一人で持ち込み渾身のシュートを放つ。ゴーリー反応できず、ゴール左横に突き刺さった。主将のゴールで意地を見せたが、わずかな残り時間では追加点は奪えず、最後は#42荻原史暁のシュートを慶應ゴーリー#1岩本海介がセーブしたところで試合終了のホイッスル。早稲田はこのクォーターだけで13本のシュートを撃ったが、ゴールはわずかに1点。決定力の差がそのまま結果になった試合だった。慶應義塾大学は試合巧者ぶりを発揮して完勝、危なげなく決勝の舞台に駒を進めた。

 

 決勝では、先の試合で東京大学を破った日本体育大学と対戦する。リーグ戦では逆転負けを喫した相手なだけに、負けられない想いは強い。日本代表クラスの選手を数多く揃える両チームなだけに、非常にハイレベルな戦いが予想される好カードとなった。

 

Report:平林明憲(一橋大学)
Photo:日本ラクロス協会広報部・今井健司


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