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HKLA Summer Clinic 2007 (男子選手・指導者向けクリニック)


<最終日の屋外クリニック>

あまりに暑いため、木陰に座ったままでの、各ポジション別講習・質問等の時間を設けた。

ディフェンス・ゴーリー対象講習会。
ディフェンスシステム(スライドパッケージ等)などへの質問が多かったが「優先すべきは、ボールを積極的に奪いにいくこと。そのボールを奪うためにはオフェンスの何を奪えばいいのか?」を主軸に指導した。
     
DF・G向けの講習中。
写真右は安里コーチ(元06年男子代表AC)。写真左は、今回サポートコーチをお願いした、関西学院大OB安田氏(香港在勤)。
     
 
MF・AT向けの講習。
ここでもスティックワーク技術系への質問が多かったが、スティックワーク技術が低い段階から、ボールを持っていない選手の動き、例えば、いかに相手のスペースを奪っていくか、などを身につけていくことの重要性を主軸に指導した。
香港のラクロス学生達が、通年でラクロスのみをプレーしているわけではない(バスケ・サッカー等)ということが逆に好影響し、日本人(高学年)選手よりも容易に理解できているようだった。
日本が追い抜かれるのも、そう遠くない未来なのか・・・。
     
 
「最後のまとめのスクリメージ」というイメージではなく、今回の講習で主に指導してきた「『基本=スティックワーク』ではなく、 『基本=スティックワーク+”相手を意識したポジション取り”』である」ということを より明確にするため、ゲーム型式での練習をおこなった。
     
最後に今回のクリニックの意義、今後について、参加者に説くHKLA会長のLouis Hou氏(写真右・35歳)。
下を向いてしまっているが、写真左端の女性は淑徳大OG内山氏(香港在勤)。
北京語・広東語・英語・日本語を駆使するスーパーな女性。

(内山さん、良い写真がなくて、すみません…)
     
参加者の集合写真。
     
HKLAの若き役員方と、今回の日本人(香港在住者を含む)スタッフの集合写真。

 今回の講習会では、日本でも昨年ごろから検討・実行されつつある指導方針・内容をほぼ、そのまま指導するカタチとなった。
競技人口拡大(新入部員の獲得)などのためのアドバイスを含め、より早く日本のライバルになっていただき、引いてはアジア地区のラクロス早期発展のために、指導内容のレベルを下げずに、日本が採用しつつある「育成指導の旬(最先端)」をお渡ししたわけだが、短期間ではあったものの、この成果・効果が近々、表面化してくるであろうことを確信できた。

 今回指導にあたった我々も、ラクロスの既成概念が良い意味で希薄な香港の選手やコーチたちに対し、さらに英語でコーチングするという経験を通じて、この指導方針が(ほぼ18歳からラクロスを始める)我々にとっては間違っていない、と再確認できたこと、また、普段の(日本での)コーチングにおいていかに曖昧なワードを使ってきたか、などに気付くことができ、より指導キーワード等が明確になった、などという副産物までいただいた。
その意味でも、今回ご招待いただいた香港ラクロス協会の皆さんに、この場をお借りして、深く感謝させていただきたい。


*写真をクリックするとより鮮明な画像で御覧になれます。
Report&Photo:日本ラクロス協会事務局・早川靖彦

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