Go To TOP PAGELACROSSE NATIONAL LEAGUE 2004


日時:2005年11月19日(土) 14:30試合開始
場所:大阪・伊丹スポーツセンター陸上競技場

第16回関西学生ラクロスリーグ戦・男子FINAL3
関西学院大学(1部2位) vs 立命館大学(1部3位)



ゲームレポート

 2005年11月19日、満員の観衆が見つめる中、伊丹スポーツセンターにて、第16回関西学生ラクロスリーグ戦ファイナル3準決勝、立命館大学(以下、立命)対関西学院大学(以下、関学)が行われた。昨年逃した関西制覇のために絶対負けられない関学、王者の座を虎視眈々と狙う立命。初冬の身も凍るような寒さのなか、序盤から両チームは白熱した試合を展開する。

  第1Q、はじめに主導権を握ったのは関学。#1大西や#32永畑がミドルレンジから積極的にシュートを放ち流れを引き寄せる。立命は緊張のせいか、プレーに固さが目立ちパスミスなどでリズムがつかめない。しかし開始10分、立命キャプテン#20新がランニングシュートを決め均衡をやぶる。これで固さがとれたのか、その後は立命ペースになりポゼッションが続くも、関学の堅固なディフェンスにより加点できない。そんな中、エキストラマンオフェンスのチャンスを得た関学は、セットプレーから#47藤田が決め同点とする。その後は両チームとも堅いディフェンスを崩せずに1−1の同点のまま1Q終了。

  第2Qは関学ペース。2分にエキストラマンオフェンスのチャンスを得ると、そのまま流れに乗り、4分に#11西山、9分に#5貝原がそれぞれ決め1−3とリードを奪う。立命も流れを引き戻そうと果敢に攻めるが、関学ゴーリー#97田中のナイスセーブによりゴールを割れない。一方の関学も追加点を奪うことが出来ず1−3でクウォーター終了。

  前半を終えて1−3の2点差。結局この時が、試合で一番点差がひらいたときとなった
  第3Q、ついに立命が流れをつかむ。関学同様、エキストラマンオフェンスからリズムをつかみ、#20新の1対1からの得点に続き、#1坂本がゴールを決め同点となる。立命の勢いは止まらない。#17松本がミドルシュートを決め逆転。4−3となる。しかし、その勢いに圧倒されても冷静さを失わない関学。落ち着いてゆっくりポゼッションし流れが来るのを待つ。そしてクウォーターの終盤、関学は底力を見せる。#4杉山と#11西山が連続得点し4−5と逆転。わずか2分間の逆転劇だった。

  第4Q、お互いの意地と意地がぶつかりあう。両チームともファウルを多く犯し、開始10分までは一進一退の攻防が繰り広げられ、膠着状態となる。11分、ついに試合が動き出す。立命のタイムアウト後、立命#8吉田がゴールを決め同点。立命が追いついた。同点のまま試合は進み、試合も終盤に差しかかった17分。エキストラマンオフェンスのチャンスから関学#47藤田が決め6−7と土壇場で関学がリードを奪う。しかしこれで試合は終わらなかった。誰もが関学の勝利を疑わなかった試合終了30秒前、立命#14真田がミドルシュートを決め6−6の同点に。一気に沸く観客席。再度立命が追いついた。そして試合はサドンビクトリー方式の延長戦へ突入することとなった。

  始まった運命の最終戦。次のゴールを決めたほうが勝者となる。会場は異様な熱気に包まれていた。4Q終了間際に関学がファウルを犯したため、立命のエキストラマンオフェンスから始まる。関学はこのピンチをなんとか凌いだ。しかし、その直後、立命#20新がミドルシュートを決め激闘に終止符がうたれた。この瞬間、関学の関西王者への道は途絶えた。7-6、立命の勝利。歓喜に沸く立命、一方失意に沈む関学。立命が関学を破った観客席は歓喜の声と、ため息が入り交じっていた。今年で一番熱い試合、誰もがそう思っただろう。試合はまさに強豪同士の力と力、気持ちと気持ちのぶつかり合い。わずかに勝利への執念が勝った立命の勝利となった。



(Photo:日本ラクロス協会西日本支部次長・中山崇)
(Report:日本学生ラクロス連盟西日本支部広報委員会メディア班・谷口貴幸)


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