今年からチーム名を変更し心機一転したNLC SCHERZO(以下、SCHERZO)は3年連続のクラブ選手権出場となり、東日本打破で全日本選手権出場を狙う一方、3年ぶりのクラブ選手権出場を果たしたCHELは未だ果せぬ日本一を目指し、この試合に挑む。



ドローから両者譲らぬグラウンドボールの長い接戦の末、CHEL#11青柳瑞穂がボール保持し、攻撃開始。互いのミスによりターンオーバーを繰り返すが、開始1分40秒に#16濱田亜衣子がシュートを決める。そして13分後再び#16濱田が1点目と同じくゴール右上から決める。後、#17栗橋亜紀子が#16濱田のアシストからシュートを決める。#16を起点とし、グランドを縦横無尽に走りボールを保持するCHELには、前半では少し余裕すら感じた。2分後にSCHERZO#10井倉涼子が1対1からのシュートで得点するが、CHELの攻撃が続き#4岩ア千春によるシュートで得点を加え、前半は5-1で終了した。


後半ドローからSCHERZO#10井倉が1対1からのシュートで2得点目を決め、SCHERZOは巻き返しを図った。ボールへの当たりが前半より強くなり、ボール保持が増えた。CHELが多彩な攻撃でボールを運ぶ中、SCHERZOはインターセプトを狙い#24村田順子、#8と合わせて3得点決め差を縮め、CHELのファールを仰ぎ、よりSCHRZOの得点へとつなげた。


試合全体では両チームの、ゴーリーCHEL#0山本仁子 SCHERZO#1平井夏海のセーブ率の高さが際立ち、失点を許さず攻めと守りを繰り返し、ターンオーバーが続いた。互いのミスによるプレイが得点につながった試合であった。ボールへの執着心と全選手の個々の技術の高さが一際目立つCHELは、後半ではゴール裏からのアシストによるシュート等攻め方が増え、#4岩ア千春、#17栗橋、#22坂元英恵と得点を加えCHELへ軍配が上がった。
試合前半は、レベルの差が少しあったものの、後半見せたSCHERZOの執念により、試合は白熱したものとなった。来季の西日本クラブによる東日本クラブへの追い上げに期待したい。
