ルネサンスオープン男子準決勝
UNITED vs 千葉大学



Game Report
 ルネサンスオープン準決勝の舞台となった関東地方は久しぶりの大雨に見舞われ、
グラウンドは全てが水溜りに覆われるという最悪のコンディションの中、第1ターム優勝チームの
UNITEDと第2ターム優勝チームの千葉大学(以下、千葉)による試合が行われた。

 試合開始から千葉が積極的な攻めを見せ、千葉のポゼッションが続く。そんな中、
千葉#43奥村敬治選手が1得点目を決めた。開始から3分という早い展開であった。
このまま流れに乗って点を重ねたい千葉。しかしUNITEDは中盤から激しくあたり、
なかなかゴールを割らせない。また降り続く雨のせいで両チームともグラウンドボールに苦戦し、
つつきあいとなってしまう。しばらくUNITEDの攻めが続いたが、千葉のゴーリーが好セーブを見せると、
千葉は速攻をしかけ、#24畠山慎一郎選手がサイドから鮮やかにシュートを決め2得点目を獲得した。
負けられないUNITED。確実にパスをまわし、落ち着いた攻めで千葉ゴールをおびやかす。
#5飯島弘崇選手が1点を返すと、その直後#31宮木裕也選手が得点し、3−3の同点となった。
 2nd Qに入って、はじめにボールを奪ったのはUNITEDであった。広くボールをまわして1対1を
しかけていくが、千葉の固い守りで得点につなげることができない。対する千葉も理想的な形で
パスをつなぎシュートを放つものの、UNITEDゴーリーの好セーブに阻まれ得点をできずにいた。
均衡を破ったのは千葉#19平野洋三選手であった。フリーで点と決め千葉の1点リードとなったが、
その後UNITEDがすぐに1点を返し再び4−4の同点となった。たまらず千葉はタイムアウトをとるものの、
UNITEDは裏をうまく使った攻めを展開し、#36飯島康平選手が遠目から力強いシュートを放ち、
逆転となり、ここで前半戦が終了となった。
 UNITEDの1点リードで開始された後半戦。UNITEDは得意のセットアップで広くゆっくりと
ボールをまわし、#23米田秀典が千葉のディフェンスのあいまをぬってシュートを決めた。
その後、いっこうに止む気配を見せない雨のために5分間のオフィシャルタイムアウトが入ったものの、
それでも両チームともに熱気を失わずに激しい攻防を見せた。

 2点のリードを奪われた千葉は、速いパスまわしでボールを運び、裏からのフィードを受けた
#12稲垣原理選手が丁寧に1点を返し、6−5となる。その後も速い攻めで次々とチャンスを狙うが、
激しい雨のためかここぞという時にうまくパスがつながらない。UNITEDは広くパスをまわし裏からの
1対1を狙うが、千葉のゴーリーにより阻まれてしまう。そんな中、点を動かしたのは千葉#33橋本
光太郎選手であった。UNITEDの攻めを守り抜いて自チームのボールとし、裏からのフィードでの
得点であった。ここで再び6−6の同点となった。
 4Qに入ってすぐに千葉#12稲垣選手が得点を決め、千葉が逆転した。UNITEDも攻めの姿勢を
崩さないが、ゴール前でグラウンドボールを捕った千葉はUNITEDゴール前にフリーでいた
#22佐藤一博選手にボールをつなげ、落ち着いてコースを狙ってさらに得点を重ねた。UNITEDは
タイムアウトをとり、これが功を奏したのか#31宮木選手が1点を返した。残り時間も7分弱となり、
なんとしても追いつきたいUNITED、そして逃げ切りたい千葉。変わらず激しい攻防を見せる。
そんな中、UNITED#10奥村大地がダウンボールをとり、そのまま持ち上がって1対1でシュートを決めた。
LMDによる鮮やかなシュートと、再び同点になったことで観客からは大きな歓声が上がった。

 このままUNITEDが逆転してしまうかと思われたが、千葉#19平野選手が点を決めると、
UNITED#5飯島選手も得点をし、試合の行方はまだ見えない。残り時間も1分となり、
両チームともあと1点を獲得するために激しい攻めを展開する。千葉は#19平野選手と
#13森行選手を基点につきはなしにかかり、#33橋本選手がシュートを打つが惜しくもコースを
外れてしまい、ここで試合終了となった。

 9−9の同点のため、サドンヴィクトリーとなった。フェイスオフをとったのは千葉。
#19平野選手がボールを裏へ運ぶと#12稲垣選手へとボールをまわし、ゴール前に走りこんできた
#43奥村選手がゴーリーの頭の上にシュートを叩き込み、千葉の勝利となった。長引くかと思われた
延長戦だったが、開始から1分もたたないうちに千葉が勝利を獲得した。

 激しい雨の中、両チームとも素晴らしい試合を見せてくれた。健闘を称えたい。
また決勝へ進む千葉に期待したい。
Text:広報部「.Relax班」 中村紘子





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