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【第32回関西学生ラクロスリーグ戦開幕戦】立命館大学vs京都大学

  • ■ 大会名:第32回関西学生ラクロスリーグ戦
  • ■ 日程:2022年8月11日(木)
  • ■ 場所:ヤンマーフィールド長居
  • 第32回関西学生ラクロスリーグ戦開会式の後にヤンマーフィールド長居で行われた開幕戦。注目のカードは、1部常連校である立命館大学と京都大学の試合であった。2022年度は2年ぶりの有観客での開催で、他大学の部員や一般客が観戦する中で開催された。新型コロナウイルス感染対策により、声が出せない中での応援とはなったが、目に見えない熱気が会場内を盛り上げていた。それに応えるかのように両校は白熱した試合展開を見せ、接戦が続いたが、6-8で京都大学が競り勝ち、勝利を収めた。これからの2校の活躍と、この試合に魅せられた関西ラクロス全56大学の躍動に期待する。

  • 立命館大学

  • 京都大学

【スコア】

チームや大学名 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
立命館大学 2 2 2 0 6
京都大学 4 0 1 3 8

【得点者】

立命館大学
#3 若松 巡希 2
#18 村田 舜作 2
#49 近藤 一秀 2
- -
- -
- -
- -
京都大学
#64 多和田 眞毅 2
#5 飯泉 春哉 1
#6 相田 春佑 1
#13 豊田 樹 1
#14 尼田 知裕 1
#44 村尾 慎太郎 1
#51 森本 尚貴 1

【個人賞】

  • 京都大学 #4 堀江晃平

【コメント】

 1Q:試合開始のフェイスオフは京都大学(以下京大)#3脇坂が勝ち取る。開始1分、京大#44村尾から京大#5飯泉へパスが通りシュートを打つが、枠外に外れる。開始2分、京大#13豊田がDF2枚をものともせず右下から回り込んでシュートを決め先制点を挙げる。開始4分、京大#44村尾をDFが2人がかりで行く手を阻むが、華麗なダッヂで抜き去り2得点目を決める。続けて京大#51森本から京大#14尼田へ裏からパスが通り足元へのシュートで3得点目を決め、0-3と一気に差を広げる。しかし開始8分、京大#5飯泉のシュートを立命館大学(以下立命)ゴーリー#0池永が止め、京大の流れを断ち切る。反撃したい立命は開始10分、#18村田が右上からのミドルシュートを決めて1-4と差を縮める。開始12分のタイムアウト明け、京大#6相田が右上から中に切り込み鋭いシュートで4得点目を決めて点差を再び広げる。第1Q終了間際、立命#45岩下がパスカットに成功し、一気に攻め込む。流れに乗った立命#49近藤が勢いよくシュートを打ち込み2得点目を決め、2-4で第1Qが終了した。

 

2Q:最初のフェイスオフは立命#10奥村が勝ち取る。開始直後、立命#3若松がシュートを打つが、京大ゴーリー#4堀江がセーブ。開始3分、京大#5飯泉が裏から回り込んで足元にシュートを打つが、立命ゴーリー#2山本がセーブ。両者一進一退の攻防を繰り広げる。膠着状態が続く中、試合が動いたのは開始10分、立命のクリア後#22冨田から#3若松にパスし右上からシュートを決め、立命が3-4と1点差に迫る。このまま同点に追いつきたい立命は、得点後のフェイスオフを立命#18村田が勝ち取り、パスを繋いで立命#49近藤が裏から回り込んでジャンプシュートを決め、ついに同点に追いつく。この勢いのまま突き放したい立命は何度も京大ゴールを脅かすが、京大ゴーリー#4堀江がスーパーセーブを連発し、4-4の同点で第2Qが終了。

 

 3Q:前半で拮抗した試合を見せた両者、次の1点が試合の展開を左右する中で始まった第3Q。始まりのフェイスオフは京大#3脇坂が取る。その流れから京大#14尼田の右上からの内抜きのランニングシュートを打つも、枠を外れる。京大がチェイスを取り裏1on1が始まるが、わずか数秒で立命#22冨田がチェックでボールを奪い、京大の流れを断ち切る。そのままお互いに流れを掴めず5分が経過するが、ここで立命が流れを掴む。立命#7山田のクリースへのパスを受け立命#10奥村がシュートを打ち京大ゴールを脅かす。そのままチェイスを立命が取り、立命#18村田のトップからの1on1で右に抜き去り、勝ち越しとなるスコアをもぎ取り、スコア5-4で立命が1点リードする。続く開始11分、立命#3若松がゴール前にこぼれたボールを拾い、そのままシュートし得点。立命がさらにリードを広げ、6-4となる。残り時間で少しでも差を詰めたい京大も果敢に立命ゴールに迫る。立命も積極的なディフェンスを見せるが、京大#54田中が裏のDF2人を抜き去り、左の駆け上がりシュートを決めスコアを1点差に詰める。得点後、立命のファールにより京大は1人多い状態でのオフェンスとなる。絶好の得点チャンスとなった京大だったが、立命#22冨田がチェックでボールを落とし奪い取る。ここで第3Q終了。6-5で立命1点リードで最終Qを迎える。

 

4Q:最終Qは立命のマンダウン、京大ボールで始まる。開始1分、立命が相手のミスを誘い、ボールを奪うと安定感のあるパス回しでゴールを狙う。立命#18村田が左上からミドルシュートを打つが、惜しくも枠外に外れる。早めに追いつきたい京大は開始4分、これまで積極的な守りを見せていた立命ディフェンス陣が崩れた隙を逃さず、フリーになった京大#51森本がゴール前でパスを受け、シュートを打ちゴールネットを揺らしてスコアを6-6とする。立命との点差をイーブンに戻し、ここから京大の反撃が始まる。開始5分、フェイスオフは長い競り合いになる。立命が粘り勝つも、京大#18長谷川がパスカットでボールを奪う。京大#64多和田にパスを回し、そのまま左上から鋭いシュートを決め、逆転に成功してスコアを6-7とする。まだまだ点差を広げたい京大は、開始7分、華麗なパス回しで京大#13豊田、#14尼田、#5飯泉へと繋ぎ、#5飯泉がニアサイドにシュートを決める。これで点差を2点に広げ、6-8とした。一方、何としても逆転したい立命は、その後も果敢に京大ゴールを狙うが京大ゴーリー#4堀江が立ちふさがり、京大ディフェンスの固い守りを崩すことが出来ず、試合終了。最終スコア6-8で京大の勝利となった。

 

〈総括〉

関西学生ラクロスリーグ戦開幕戦は男子1部の立命館大学と京都大学が対戦した。序盤に京大が得点を連取し、試合はこのまま京大優勢を保つかと思われたが、そうはさせない立命がその後同点に追いつき、前半は全くの互角で終了する。3Qは前半と打って変わって立命が安定して得点を重ね、逆転に成功した。立命が1点リードしていたものの、両校にとって予断を許さない中で迎えた最終Q。京大の攻守が噛み合い、立命を無得点に抑えつつ終盤に3得点を決め、見事勝利を収めた。関西のトップレベル校同士の戦いは会場を沸かせ、観客を魅了した。両校の今後の活躍に期待したい。

 

Text by 日本学生ラクロス連盟西日本支部広報委員会レポート班 寺田結希、保舞夏、寺田硫真、山﨑謙史郎、土居俊太、櫻木莉子、茨木理沙子、新井万桜、藤田友莉奈、古市菜月実

Photo by 日本ラクロス協会広報部、日本学生ラクロス連盟西日本支部広報委員会SNS班